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作成人はこれまで、まるで日記をつけるように'詩のようなもの'を書いてきた。 もちろん、できるだけ'詩を発生させよう'と言葉を組織してきたつもりだが、 作成人のような態度は、詩をめざす制作態度としてはあまり評判がよろしくない。 それは、単なる個人感情の吐露に終始してしまう可能性が大きい、からだと思われる。 そのような弱点を危惧はしていても、作成人はその様にしか言葉を発したいという 自立的な契機が見出せなかったので仕方がない。ただそれがなぜ、単に日記ではなく '詩のようなもの'になるのかは、若き日の、詩という強烈な言語経験、に由来しているのだと思う。 しばしば、"詩というものを誤解しているのじゃないか?"という思いに襲われながら、 いつの間にか'日記のように'書き散らしたものが溜まってしまった。それらの内、 少なくともどれだけが'詩を発生させる'に足るものなのか甚だ心元なく、 多くは独りよがりなガラクタの域を出ないであろうとは思いながら、 '日記的態度'の悪弊で、作成人にとっては、その時々の実存的な感情の痕跡を色濃く留めていて、 ガラクタと言えどもなかなか捨てられない。個人ホームページという独断的形式に甘えて、 ほとんどを収録する。

ただ、ここを訪れて下さった方々に、その様なガラクタもどきに いちいち付き合ってもらうというのも不遜なので、おおよその作成順で 10編前後を各パートに纏めて表題を付けた中から、少しは言葉の窓が 開かれているのではないか?と思われるものを数編、番号を付けて目次 からリンクするようにしました。それらの間で渉猟なさって下されば、 多少ともウンザリもクタビレもしないと思います。

作成人の今は固着した文字が、あなた自身の人生とシンクロナイズして 動き出し、いくばくかでも'詩'が発生せん事を、願って止みません。