詩人になったら詩を書かなければならない だから僕は詩人になんかなりたくないんだ 雨が降れば ひしひしと太陽に焦がれ 光 差せば 肉体の夜天に血液が輝きわたる 裸形の人間でいたいんだ 岩角にぶつかりながら 傷口から 悲鳴と希望を垂らしながら あおられて 砂だらけの荒野をころころ転がってゆく 単なる精神でいたいんだ