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ヤンバルクイナといえば沖縄に生息し、国の天然記念物に指定されている貴重な鳥です。ヤンバルクイナは鳥ではありますが、その実ほとんど飛べません。
そんな事も影響してか、このヤンバルクイナが最近ボチボチと食べられている事が判りました。この天然記念物を食しているとんでもない輩と言うのが・・・実は猫なんだそうで。猫といってもいわゆる飼い猫ではなく、ほとんどは飼い主に捨てられて野生化した猫たち。「飛べない鳥」をあの俊敏な走りでしとめていると思われます。もちろんこの場合責められるべきは猫たちではなく、彼らを捨ててしまった飼い主という事に。 そこで、ヤンバルクイナが被害を受けている沖縄県・やんばる地区ではこの状況を改善しようと、環境庁と協力してペット飼育のモデル事業を始めることになりました。このモデル事業では、ペットたちにとってはIDとも言えるマイクロチップを、希望モニターに埋め込む試みにチャレンジするそうです。このマイクロチップは米粒ほどの大きさで、注射器状の器具で簡単にペットの皮膚内に装着出来るというもの。もし彼らが捨てられたり迷子になってしまっても、専用の読み取り装置をマイクロチップに近づけると登録された情報がわかるという仕組みで、安易な飼育放棄を未然に防ぐ効果が期待されています。すでに福岡県や静岡県で試行されている仕組みだそうですが、全国的にはまだまだ知られていないそう(私もこのニュースで知りました〜)。
このマイクロチップはドイツでは犬の9割が装着、またオーストラリアへのペット入国に際してはこのチップが無ければ不可、というくらいに普及しているという話です。
捨てる人もやむを得ない事情があるのかもしれませんが・・・やっぱり捨てられたペットは見ていて哀れです。初めから野性に生まれたものならば、生きていく術を身に付けているかもしれませんけども・・・。
野に放たれたペットというのは、”突然イラクに送られた自分”くらい衝撃を受けているのではないかと。明日起きたらイラクにいた!なんてイヤです。食べ物も手に入らないし(お財布は持っていません)、寝るところもない。外はかなり不穏な雰囲気です。そりゃあ、ヤンバルクイナだって食べちゃう。この試みで「イラク行き」のペットが減るといいな〜。うちのトラはホントに食っちゃ寝ばかり、横綱級ですけども、絶対に行かせませんヨ。
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