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キリマンジャロの雪が無くなる。 |
12/26/2002 |
毎日寒いですねぇ。とは言っても冬って自分が子供の頃に比べると随分暖かくなった気がしませんか? 地球は確実に温暖化しています。アフリカが世界に誇る名峰、キリマンジャロはその頂に万年雪を冠していることでも有名ですが、へミングウェイの小説のタイトルにもなったその”キリマンジャロの雪”が2015年には消滅してしまうという試算が出されました。雪の中に横たわった豹の死骸、そんな情景から始まるこの小説ももうすぐ現実のキリマンジャロとは異なってしまうというわけです。暑くなっちゃったらそのままの形で残ってないだろうしなぁ・・・。寒さっていうのはどこか神聖な空気を醸し出してくれる大切な要素だと思うので、もしヘミングウェイの生きた時代にキリマンジャロに雪が無かったとしたら、もしかしてこの作品は生まれていなかったかもしれませんね。 キリマンジャロは世界で2番目に高い火山としても知られていますが、コーヒーの名前としてもおなじみです。キリマンジャロの斜面で栽培されているところからこの名がついたそうで、独特の強い酸味と苦味が日本でも人気の銘柄。ところがかつて、この”キリマンジャロ”はタンザニア産であるところから”タンザニア”という名称で売られていました。グレードは最高でありながらもあまり売れず、先ほどのヘミングウェイの著作をグレゴリー・ぺックが主演した映画「キリマンジャロの雪」にちなんで改名した頃から人気が出始め、現在に至っているそうです。最高のテイストにロマンで味付け・・・たまにはドトールじゃなくて、いわゆる「喫茶店」に行きキリマンジャロに思いを馳せつつ味わってみるのも悪くないですね。
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