「聞きました?ヲベロンさんの独り言」
「久々に酷いアルな」
「何て言ってたんだ、今度は」
「世界の人口の半数は平均以下の知能、って呪文みたいに繰り返してました」
「まあ、理論的には間違っちゃいないが」
「相当体調がお悪いようでござんすね」
「例の王子の、一般教養の試験で『追試』を受けて採用されたというカミングアウトが効いたんじゃないか」
「コネじゃないんですかね」
「そうだったらどんなにいいか」
「あっ、ヲベロンさん何してんだよー、寝てろよー」