メイド日記
「でもさあ、ヲベロンってばさあ、三拍子揃ってるわよねーっ」
「どういう意味ですか」
「あたまよわーい」
「こころよわーい」
「からだよわーい」
「さ、三人がかり」
「でもヲベロンさん、運だけはよろしくていらっしゃるんですよ」
「メイドさん、あなたナチュラルボーンキラーですね」
「またヲベロンが独り言言いながら帰っていったぞ」
「あ…」
「メイド、何かしたのか」
「……いえ」
「唐突ですがみなさん、ジョジョで言うと、誰が好きですか?ちなみに私はシーザー原理主義者です」
「ボクはねえ、フーゴ好き!」
「イルーゾォの名前の響きが、好きで好きで」
「やっぱジョセフ(年寄りのほう)っしょー。おじいさんの匂いってさいこーっ」
「…スピードワゴンが好きなんでございますが」
「メイドさんのすけべー」
「今回もそのオチで行くんですか…」
「センセイ オレサマ フカカイナコト アル!」
「なんだ、藪から棒に」
「ゴシュジン トウヒョウサレル オレサマ ナットク」
「なあに、銀天盤の人気投票のことをまだ言ってるの?」
「デモ ドウシテ オレサマ イッピョウモ ハイラナイカ。…オレサマ
フカカイ!」
「…ええと、あれは、他所様の企画でござんすから」
「存在感ないからだ」
「…!」
「先生、それはなんぼなんでも言いすぎじゃござんせんか」
「そうですよ。そんなこと言って。動物相手に大人げない」
「…なんだ、みんなこげぱんには随分優しいじゃないか」
「…そんなことないよー?」
「何故半疑問か貴様」
「…」
「どうかしたアルか?」
「オーマイガッ」
「先生は、こげぱんに一票入ったのがとてつもなくショックらしいのです」
「やったね、こげぱんっ」
「素晴らしきゴネ得のことアルな」
「ここで何か言っておけば、誰かが投票してくれるんだもんねっ」
「マホウノ ヨウダ!」
「何でも現実になる、魔法のメイド日記ーっ」
「じゃあね、じゃあね、あたしはね、オタクの根絶を願うわ!もしもボックス、もしもオタクが死に絶えたら!」
「…」
「類型的なボケにはノーフォローで、今回はおしまいです。また来週ー」
「…」
「なんか人が減った気がするアルな」
「わしがな、帰した」
「オーマイガッ」
「先生、ご自分に一票も入らないからって根に持ちすぎじゃござんせんか」
「黙れ。人の企画に出演してヘラヘラしてるようなやつはクビだ」
「先生、知りませんよ、迂闊にそういうことを言って後に引けなくなっても」
「何がボク娘体型だ。下らんものを珍重しおって。ぺっ、ぺっ。これだから山拓どもは」
「先生、お怒りはごもっともですが、それはオタクと山拓の皆さんに失礼でござんす」
「判りやすい上に脈絡のない時事ネタにはメイド以外ノーリアクションで今回はここまで。また来週ー」
「ヲベロン、マジ帰っちった」
「今度のは、もう独り言とは呼べないんじゃないでしょかね。あの声量では」
「なになに、何て言ってたの?」
「名指しで人の事、心の貧乏脱出大作戦にでも出てろよって言ってましたよ。要約すると」
「ゆいゆい、ゆいゆい♪」
「ゆいまあーるうー♪」
「ゆいゆい♪ゆいゆい♪」
「あの…みなさん、いかがなさいましたか」
「ゆいまあーるー♪」
「ゆいっ♪」
「あの……みなさん、オチは…」
「( ゚д゚)ポカァン!サック健忘症!」
「んだなす。んだなす」
「みどもには関係ニャかるべし」
「…やめてくださいよ。予告も脈絡も手間もなしにキャラクター追加するのは」
「すいません。つい」
「ところで先生さあ、なんで先生って呼ばれてるわけ?」
「えらいからだ」
「…ふーん」
「いかにも突っ込んで欲しそうなボケには決して突っ込みません(意味深)。そういうわけで今回はここまで。また来週ー」
「もうしばらくで、五月も終わっちまいますねえ」
「五月の次は、六月だなあ」
「六月、てえと土日以外に休日がござんせんから、社会人の方々には辛うございましょうねえ」
「…今日は、オチがあるのかなあ」
「どうもこのまま、落ちないで終わるような気が、いたしますねえ」
「このまましばらく続けて、小津(オヅ)が憑(つ)いた、というオチは、どうかなあ」
「まんず受げ入れらんねと思うだが」
「やっぱそが。吾もそげじゃねかと思っだ」