メイド日記


「さいきん、めろんの奴見ないネ」

「そういわれてみると、そうですね」

「渡る世間は鬼ばかりごっこした時以来アルな」

「11111HIT記念に何か始める場合に備えての、山ごもりだったりして」

「アハハハ」

「ウフフフフフ」

「アハハハハハハ」

「ウフフフフフフフフフフ」


「だから」

「許されるとしても中学生、みたいなことを大人になってもするやつは」

「死ねッ」

「…立小便の話でござんすか?」

「メイドさんメイドさん、メイドが立小便なんて発音したらまずいんじゃないかなあ」

「ワタクシも言いながら、少し考えました。世間様がメイドに抱くイメージを壊してはなりませんやね」

「立小便は立小便だろう、他に言いようもあるまい」

「あると思うよ、上品な言い方」

「どう言おうが立小便は立小便だろう、と言っておるのだ」

「だからそういう投げやりな態度がうつくしい、幅のある日本語ってものをさあ」

「バカモノッ!ボク娘が得意でいてよいのは、体育、これだけだ!何が国語だ!猛省しろ!(ばきー」

「あ痛だっ」

「しかし、その悲鳴のあげかたは、ボク娘として大変好ましいといえるかもしれんな」

「…あの、結局、立小便の上品な言い方の話は」

「いいんですよ。別に立小便の話じゃないんですから」

「だからさァ、け…」

「黙って。めろんさん。いいから黙って」


「あら、ヲベロンさん、お見限り。お元気でらっしゃいましたか」

「こんにちは。久々にやる気が出てきましたので、ひとつ、世間の皆様に僕の気概を見せようじゃないかと」

「…気概ってナニ?」

「まわりくどい言い方をせず、すっぱり言おうかと」

「まあ、いいじゃござんせんか。黙っていれば面倒もなし」

「人様に講釈垂れるような立派な思想があるわけでもなし」

「うんうん。いや、やっぱりそうかなあ」

「でも腹立つことくらいあるよねー」

「うむ、そのとおりだ。いやさ、これが言わずにおらいでか」

「めろんさん、あなたなんてことを」

「誰か、ヲベロンの目をそらす話題を!素敵話題でヲベロンをとめてえーッ!」

「メイジナイトアンリミテッド日本語版、今月26日前後に発売らしいぞ」

「…えっ、ホントですか?うわあ、やったあ。弟くんの誕生日に間に合うぞう。やったやったあ(小躍り)」

「で、言いたいことってナニよ」

「……」

「…にゃもは俺んだ」


「ヲベロンのやつ頭いたいから帰るって」

「ハハハ…ハハハハ」

「無理もない」

「ツーストライク、ノーボール、そしてファール」

「なんですか、それ」

「帰るときのヲベロンの独り言ー」

「グミチョコの二巻かあー。…怖ー」


「じゃじゃーん。なんだか知んないんだけどさあ、キリ番リクエストであたしたち小説になるらしいよー」

「しっ。声が高いですよめろんさん。メイド小説のアイデアの話をすると、きますよ。垢嘗めが」

「またまた」

「本当ですってば。私の田舎では楽屋風呂敷な話をするとその夜垢嘗めに顔を嘗められるって言い伝えが」

「うっそでえー」

「あなたみたいな人は垢嘗めに夜顔をなめられればいいです。ああもう知りませんったら知りませんから」

「ところで水木しげる版の垢嘗めの股間ってさあ、どうなってるのか気になんなかったー?」

「ああ、あの妙にのっぺりした股間。あの中途半端な髪型。声。オスかメスか気になったなあ」

「妖怪って、オスとかメスとか、あるの?」

「オスもメスもなかったらどうやって繁殖するアルか。お前馬鹿か」

「本当に来るんですからね、垢嘗め。夜。土間から<ひたひたひた>って」

「…あの、皆さん、話が反れてやしませんかね」

「バカモノ。わざと逸らしたのだ。わしらの心をおもんばかれ」

「ところでさあ、おもんばかるって漢字、どう書くか知ってるー?」

「続くアル」


「で。キリ番企画の話なんですけれど」

「11111HITおめでとーっ!誰も言ってくれないから自分で言わなきゃねっ!」

「いやあ、本当にめでたいよねっ!お祝いするには随分時期を逃した感じもするけど!」

「なかなかできるものではないですよね!立派立派!」

「見直したアル!ヲベロン、ただのダメ人間と違うアルな!」

「あー。いやあ。えへへ。ありがとうございます。で、ええと。キリ番…」

「オレサマ モノマネ トクイ!イマカラ ヤル!」

「ナイスだこげぱん!やれ!いまだ!」

「あの、物真似もいいんですが、キリ番小説について皆様のお知恵を拝借したいと…」

「あ、ワタクシ、洗濯物を干しっぱなしでござんした!」

「あーっ、古谷一行の金田一耕介、見逃したアル!アイヤー!一生の不覚!」

「あの、ええと。皆、僕の話を」

「ヲベロン、お前、空気読めよーっ」

「…うう」


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