セーラー服日記弐幕
「ねえシスターアラスカ、スパってなあに?」
「うん?スパスパ人間学のスパ?」
「リンゴくんが言ってるのは、OLがスパで癒されて休日〜♪のスパよね?」
「うん、わかんないけど多分、そう!」
「SPA?」
「虫マニア、お前、知ってるアルか?」
「は、はい!えっと、ススス、スポーツ、ピープル…アッセンブル…」
「うわー、中途半端なボケ、はっけえーん」
「いやタンマ!これは、もしや素で間違えたという可能性もなきにしもあらずというか」
「あ、あああああの、わたし、何か、おかしなことを」
「そんな慌てなくてもよござんすよ。そもそも問題自体がちょっと意地悪な問題だったんですから」
「おっ、メイドさん優しいなあ!」
「しかし、優しいだけでは生き残れないのが乱世の宿命!」
「要らぬなら、その命、ちょうだいつかまつるーっ!」
「えっ?ええーっ?」
「わしが…あの場に居れば…スパは…スパゲッティの略…と、ボケてみせたのに……」
「センセイ ガ ブツブツ イッテル!コワイ!」
「黙れケダモノ!いつか見ておれ!」
「やい、ガキども!」
「あなた、だあれ?」
「ぼく知ってるよ!この人スターウォーズに出てた!」
「やかましい!」
「セ、センセイ ガ イル!」
「またまた、そんなわけないじゃないですか」
「いて悪いか!」
「あらまあ。先生、本当にいたんですね。…にしても随分カリカリしてらっしゃいますね」
「小魚食べるといいアルよ」
「マグネシウムも一緒に摂取しないとダメ!だよ!ファット・バーナード!」
「…あら、幸せの精…もうそんな季節だったかしら」
「どうでもいいけどさー、先生、なんでいんのー?」
「ンダナス。不可思議だのス」
「め、めめめ珍しい虫を探してたら迷い込んだとか」
「キル沢さん、結構きついことおっしゃることもあるんでございますね」
「ヲベロンのやつがな、やっぱりわしがおらんと更新が進まないと泣きついてきたのだ。ふはは」
「うっわ、嘘くせーっ!」
「本当だ、バカモノ!」
「と、いうことで。メイドさんメイドさんメイドさーん」
「はい、呼ばれましたが、なんでござんしょう」
「突然ですが、こげぱんをお風呂にいれてますか?」
「……いえ?」
「最近、カビてきてませんか、こげぱん」
「カビ…でござんすか。ワタクシ、てっきり髪の毛が生えてきたんじゃないかと思って」
「うぬぬぬ。やはり。盲点だった。お風呂に送らなくては!」
「確かに、ワタクシもうっかりしておりました。そういうことであれば、早速こげぱんさんを探しましょう」
「どうしたの、真面目な顔してー」
「なんか、こげぱんのやつがカビてるらしいのことアル」
「えっ、ボク、さっき触っちゃったよ!」
「手、洗ったほうがいいですよ」
「わー、こまったー」
「リンゴさん、キノコさん、こげぱんさんを見かけませんでしたか」
「さっき、あっちの方にいたよー」
「こげぱん、毛が生えてたよー?」
「まーる書いてちょん、まーる書いてちょん、毛ーが生えてちょんちょん♪」
「おっ、リンゴくん上手だけど、そういう落書きは家でしろー!」
「とかなんとか言ってるうちに、こげぱん発見!お、大人しくお風呂に入りなさいー!」
「オレサマ フロ キライ!」
「こげぱんさん、悪いことは言いませんから、お風呂に入りましょうよ。気持ちようござんすよ?」
「オレサマ、フロ、キライ!パン ガ フロ ハイルナンテ
ナンセンス!」
「うるせえ、フロ、入れ!」
「あっ、ヲベロンさんが久々にキレたー」
「何も怖いことござんせんから、ね?」
「オ、オレサマ、ナヤム…」
「♪チーズ・フォンデュ♪ルンルン♪チーズ・フォンデュ♪ルンルルルーン♪」
「あっ」
「アッ ゴシュジン!フロ、ウソカ!」
「あ?なんのこと?」
「オレサマ フロ ハイラナイ!ゼッタイ ハイラナイ!クワレルノ
イヤダ!フヤケルノモ イヤダ!アオーン!」
「あっ…こげぱんさん…逃げ…あ……めろんさん……もお…」
「メイド、己の年齢うちすてて、げに娘らしい声を上げ候」
「もおっ」
「あーもー、最近むしあちいよー」
「んだなっす。暑いのっす」
「オメーの顔見ると余計暑いんだよーっ」
「ダワネ!ソノトーリヨネ!」
「…揃って…暑さ二倍…鳥…殺す…待てえ…。待てーっ、このやろーっ」
「おっ、めろん、元気いいのことあるな」
「この暑いのに、よくやりますねえ」
「あっ、帰ってきたよ」
「…はあ、はあ。駄目だあー。暑い、むしむしするようー」
「蒸しあつうござんすねえ」
「あんたさあ、そんなカッコしてて暑くないのー?」
「ええ、そりゃあ、少しは」
「スコシワ?スコシワってどういう意味っ!?」
「わたしも不思議だったんです。涼しく暮らす秘訣、教えてください。やっぱりスコシワなんですか?」
「え、あの、秘訣といわれましても」
「まさか、アレか、スコシワって、シースルーを越えたという伝説のバイオ新素材…!」
「おっしゃる意味がよくわかりませんが」
「ボケ殺しは暑さ倍増!だよ!ダーイ!」
「…あの、実は、スコシワで出来た服を着ておりまして、これ、内側から見ると透けるんですが外からは透けないという便利な」
「 遅 い わ ! 」
「ひっ、どなたですか」
「むしあつい、むしあつういようー」