セーラー服日記開幕。
「じゃじゃーん。25000ヒット企画ー。セーラー服日記ー。上野桜カモメでーす!」
「ね、ねえシスターアラスカ、本当にあたしたち、ここに来ていいの?」
「もちろんじゃない!新企画だよ?さあ、リンゴくんもこっちおいで!」
「やっぱシスターアラスカはすごいね、キノコちゃん!」
「ホントだね、リンゴくん!」
「そうだろそうだろそーだろーう。わたしについてきてよかったと思ったでしょー?」
「思ったあ」
「思ったあ」
「わはははー。子供は素直、気分爽快ー!」
「でもシスターアラスカ、セーラー服日記ってなんなの?」
「あ、あたしも気になってたの。シスターアラスカ、何?」
「いい質問だわね!でも回答は次号を待つがいいのよ!」
「わかった、キノコがんばる!」
「キノコちゃんががんばるなら、ぼくもがんばるよ!」
「おし、なんかよくわかんないけど、がんばれ!」
「……」
「なんでございますか、あれ」
「なんか、メイド日記、終わったみたいだな」
「えっ、マジで?聞いてないよっ!」
「オマエ、この間ヲベロンと二人で企画会議したのと違うアルか」
「打ち合わせと、違うよーっ!」
「………どうでも…」
「やー諸君、おはよーう」
「おはよー!」
「おはようございまーす!」
「おっ、元気じゃない!で、元気なところで君ら、いっちょ、琉球空手やるかっ!?」
「やらなーい」
「やらなーい」
「おっ、元気なだけじゃなくて率直だなオイ!でも、いいわよ!許す!あたしもよく知らないし!」
「?」
「ま、いいわ。ともかく日曜の今日は、あたしが君たちに<役立つ女のテクニック>を教えてあげるコーナーでーす」
「わあ、素敵!」
「そーだろ、そーだろ!」
「ねー、めろんちゃん、ぼく、男なんだけどー」
「まー、男でも役に立つわよ、たぶん。知らないけど」
「楽しみだなあ。わくわく」
「男を殴る時はー、パーで平手打つとなめられるからー、やるときは奥歯折るつもりで拳握ってやれーっ!」
「…?」
「…?」
「こう、横から殴るというより、拳で相手の耳を引き寄せるような感覚で、撃つべし!撃つべし!」
「ど、どどどどどういうことだッ!なんか何事もなく始まってるぞセーラー服日記!しかもちょっとタルい!」
「アイヤー。しかし私、あっちの企画から引き抜きのオファーが来たアル」
「あ、ボクんとこにも来たよっ。青い封筒の手紙。先週はリストラかと思って一瞬焦っちゃったけどねっ!」
「なな、なんだそれ!聞いてないぞッ!おい、メイド!」
「あ、先週の金曜日に、ワタクシのところにも。…もうお手紙など、何年ぶりかで嬉しうございました」
「…私のところは、まだ来てませんが」
「オレサマ!ニンキ サイコウチョウ!ゼヒ デテクレ
イワレタ!アオーン!」
「けだものは黙れ!な、な、なんでわしらだけ!陰謀か?ネットゲーに対する意趣返しかッ!?」
「お、おねえさん、わわわわ私の手紙の束の中に、おねえさんの分の手紙が紛れてて、あ、あのっ、この青い封筒の」
「あらやだ」
「……」
「……あの。先生」
「いい、みなまで言うな」
「まあ、いずれ先生にもお声がかかりますよ。きっと」
「…黙らんと解雇するぞッ!」
「お立場が、洒落になってござんせんが」
「!」
「くすん、すん、すん」
「め、めろんちゃん、どうしたの?」
「フレッド・ブラッシーが死んじゃったの…」
「フレッド・ブラッシー…って誰?」
「Dr.スランプでいうところのガッちゃんみたいなレスラーなの…」
「ププピ!」
「プピッポー!」
「あーもう、不必要にかわいいわね、あんたたちはーっ!」
「ところでさ、月曜日の今日は、ボクとポニーテールがアクセス解析について話すんだよねっ」
「本日は、検索ワード<きょいきょい>のことアル!」
「最近、<きょいきょい>で検索かけてたどり着いてくれる人がやたら多いんだよねっ!」
「というよりむしろ、ネット広しと言えども、きょいきょいについて考えている方がまったく少ないことに私は」
「きょいきょい?」
「おっとリンゴちゃんストップー!その質問はちょっと大変だ!」
「ねー、シスターアラスカー。きょいきょいってなあにー?」
「キョイキョイキョイキョイキョイキョイ」
「あっ、珍しい虫の鳴き声発見!待て待て待てえー」
「…」
「上手に話題を逸らされましたね」