重箱のすみつつきのような、話。

週刊ストーリーランドの。
「美女が醜く見える男の話」なんですけども。見た人挙手ー。見た人ハーイ。
……。
いないんか。

まあともかく。
説明させてもらいます。話の流れとか。
主人公は美女が醜く、醜女が美女に見えてしまうという感覚の持ち主。
その男に美女が恋をして。という話なんですけどね。
二人の出会いのシーンからして鮮烈すぎ。
馬に蹴られそうになった美女をアブネエ、と突き飛ばすのがファーストコンタクトですよ。どうなの。それ。
ともかく男は美女を見て、なんて醜い女なんだ、といきなりマジ毛嫌いです。寄るなとか言います。さっき助けたくせにね。
ていうか、普通社会人として初対面の人に醜いから寄るな、つーのはどうなの。とか、思うけど。
とにかく。
それでも美女は彼に一目ぼれなもんだから追いかけます。
でも、男にはすでに妻がいました。その奥さん、声がジャイアンのお母さん。な人です。
まあ、主人公は美の基準が逆転してるので奥さんすごく駄目っぽい感じなのは納得できるのですが。
美女はいきなりその奥さんに会うなり「別れて下さい!」と懇願。超非常識です。ていうか怖いよ。
とにかく。
美女には亡き父上様が残した莫大な遺産があったのでそれで男をレンタルする、という提案を持ちかけます。
必死の形相で。
札びらで顔を引っ叩いてどうの、という感じが、さりげなく隠されているところは立派ですが。
昔そんな映画もあったしね(←どうでもよい)

それでそれで。
奥さん金に目がくらんで旦那レンタルに同意します。
「なんで俺がこんなブスと!」と憤る男。本人を目の前にして遠慮のないやつです。だれかこいつに社会常識を!

ともかく、美女は1日100万円男をレンタルしつづけることに契約成立ってわけですね。
延長!に次ぐ延長!1日100万円。スゲエ。
1日100万円も払っているのにさらに、尽くして尽くして尽くしまくる美女に対して一貫して冷たい態度の彼。
理由は一つ。
醜く見えるから。
ひいー。なんて心の冷たい男なんだろうか。ていうか美女もいい加減そいつがヤなやつだって、気づけよ。
でもめげずに美女は男をレンタルしつづけるのです。毎日。毎日。

やがて美女の財産は全て男のレンタル料につぎ込まれ、やがて破産(凄くダイナミックだね)
男が妻の元へと帰る日がやってきました。
ですが金を手にした妻すっかりは変わってしまっていて、男に「あんたまた金持ち女捕まえてきなさいよォ」とかのたまう始末。
いやんなって飛び出して、公園でブランコを漕ぐ男。
思い出すのは美女との暮しばかり。
まあ、遺産の半分を百万円で割ったとしても食いつぶすまでに結構な日数かかってるはずです。
美女との暮らしが思い出されるのも当然といえば当然ですけどね。
男は初めて本当の気持ちに気付きました、とナレーションが入り、彼ってば立ち上がり、、破産した美女を追いかけます。
見つけた美女はコンビニでバイト中。
「私お金貯めるの。お金貯めてアナタの好みの顔に作り変えてもらうの。もうギタギタにいじくりまわしてもらうの!」
と激白する美女。
お金貯めたいなら風俗じゃねえの、という言葉を思わず飲み込みました。クフフ(最悪)
そんな彼女を抱きしめて、男の放つ言葉が「いいんだ。人間顔じゃない!妻とは離婚する。結婚しよう!」

ドォジャアーン!

ハッピーエンドです。
…。

……ハッピーエンドかよ!ガシャァ!(←リモコン投げる音)

ちうか、なっとくいかねえ。
何より今日僕がプンスカしているのは。
美醜の価値基準は無意味、というメッセージが中途半端に織り交ぜられていたとこなのです。

話の構成上、本当に男の美の感覚が逆転していなければならなかったのか、判りません。

ぶっちゃけ、なくてもいい設定だと思う。
ていうかその設定を取っ払ってみると。
顔でしか人間を判断しない男が、醜い女に惚れられて、
金で買われて尽くされているうちに人間顔じゃないんだなあ、と思って、
美人だけど性格の悪い妻と別れる話。

なわけですよ。
フツーの、なんのひねりもない「人間顔じゃないのよね」つー話ですよ。
何故、あえて主人公を「美醜が逆に見える男」に設定したのか。
ていうかもしも、もしも、ですよ!(いったいなにをこうふんしているのか僕は)

それをその設定で書かない理由が、醜い女が主人公では視聴者の興味を引けない、つーことにあるのならば。
「人間顔じゃない」つーテーマを自分自身で真っ向否定しちゃってないかぁ?
とか思ったわけです。
はァ。

いや、ストーリーランドに突っ込みいれるってのはどうなの?と自分でも思いますが。
そのひとつ前の話は、夢オチだったし。
なんとなく引っかかってしまったので。
最後に一言。

世の中ね、顔かお金かなのよ。
回文です。
よのなかね、かおかおかねかなのよ。
意味深。

それでは。また。