えー。
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアつうSF作家がいたんですね。
その人、デビューから何年も正体不明だったですね。
住所、年齢、性別、本名全て不明。
原稿の受け渡しも私書箱使って超匿名。
原稿料だとか取りに来る人も、全部三重くらいにエージェントを通して、徹底的に秘密。
結局、デビューから何年かしてティプトリーは正体ばらすんですけども。
それまではもう、その私書箱の設置してある局ぐらいしか、分かってなかったわけです。
まー。
評論家とかはみんな、この文章は女性にはかけないって、言ってたのね。
すげえ男性的で、クール。そういう風に皆言ってたわけなんだけど。
女性だったわけですよ。
「あー、ごめん。誤解させちった。僕、女の子」
なんていったかどうかは知りませんが、その瞬間って、すげえかっこいいと思うのよ。
もう、百パーセント勝利。
スコットランドヤード大逃げ!えーッその二枚目のブラックチケット地下鉄!?てなもんです。
すごいよねえ。
で。
それにね、すげえ憧れるわけですよ。
いや、余計な詮索されるのがアレとかじゃなくて、小説書きとして。
いや、性別偽りたいってわけではなくて。まあ、偽るのもいいけどさ。
「女性的」「男性的」って垣根、飛び越えたものを書きたいって思うですよ。
作者の情報って、少なからず読む側からしたら大事で。
北方謙三:本名・神田すみれ
とか、そういう情報があると、やっぱり少し受ける印象違うでしょう。(少しじゃないね)
だからそれも含めて、読む人の環境から構築するテクニックというのは、身につけたいなあ、と。
あはは。もちろんもっと有名になったり、きちんとしたものを書けるようになってからじゃないと意味ないし。
今僕がしてることは百パーセント先走りなんですが。
もちろんこのサイト覗いてる人は僕のリアルライフを知ってる人が少数のはずで。(そうでもないのかな)
いまこのページ覗いてもやっぱり心のどっかで「ん?んんん?」なんて少しの疑問が残るはず。
残るといいなあ。
なんて思いつつ小説を書きます。
ちなみにそんなこというならヲベロンてめえどっかのオフ会とかにでかけんのよせよコンチキショウという突っ込みはナシでひとつ。