「キコニア・ボイキアナ」
こんばんは。
読んでくだすってありがとうございます。
本当は小説が面白かったことだけが、唯一読んでくれたことに対する返礼になりうると思うのですが、こうしてあとがきも書いてます。
書いてから半年も経ってからあとがきをかく、というのは非常に妙な心持なのですが、ともかく書くことにします。
これは、大学を留年していたときに書いたものであります。
そもそも、長い小説を書こう、と思い立ったきっかけは特になく、ただ書くことの延長として、短いものではあらわせないことを書きたくなったから、書いただけなのですが、出来てみると存外に長く、自分でも驚嘆したのを覚えております。
着手は2001年の年末くらいだったのですが、それから2002年5月過ぎまでは全く進まず、6月あたりからエンジンをかけたので実質二ヶ月で書いたような感じでした。(詳しい経緯に興味がおありでしたらその辺の日記でどうぞ)
着想は、以前の「キリ番リクエスト小説」を書く、というところから始まっていまして、鉄ペリカンだのヒューヴァー・パイヴァーだのという名前もそこから頂いているのですね。
あとはチャット上で色々お喋りをしているうちに思いついたようなことも割といっぱいあります。
首都ハーヴェイが軌道上にあるとか、そういう設定が(物語上には出てませんでしたが)背後にあるんだ、ということが、筆を進める上で非常に心を楽にさせてくれたのは間違いのないことであります。
そして、書きあがったあとにたくさんの方からメールなどで、頑張ったね、と言ってもらえたときは不覚にも涙がでかかりました。
もしも小説の内容が自分であまりにも不満足だったならば申し訳なさで落涙していたことと思います。
書く前や、書いているうちや、書いた後にまで僕を支えてくれる人々に最大限の感謝を捧げたいと思います。
ちなみに「キコニア・ボイキアナ」というタイトルは、コウノトリの学名であります。覚えにくくてすまんですね。
しかも、コウノトリがあんまり活躍しなくてすみませんね。
さて、ここから先はまったくの蛇足というか、オマケなのですが、僕が思い入れのある各登場人物について思うことなどを書いてみようかと思います。秘話というような秘話はありませんが。
あとは、人気投票で票が入った人も後々追加しようかしら。とか。
と いうか めずらしい きかく だ。
鈴木しなり/友達にいたら、ちょっとつきあいにくそうかなあとは思います。二人きりで付き合う分にはとても居心地のいい人だと思うけれど、何人かであつまってわいわいするようなシチュエーションが想像つきません。ていうか、一人暮らしをはじめたらきっと凄く趣味のいい部屋とかに住みそう。
ちなみに、まんがに出演してもらうために即興で絵にしましたが、その後も微妙に等身を変えつつ、トップ絵にも出演してます(蛇足の極み)。
鵜飼しげる/意外と友達とか、いなそう。仕事以外での人間関係とか、あんまり築いてないっぽい。義理堅いことこのうえなく、倫理的なことこのうえない人だと思うので、初夢さんが普通に年をとるようにならないと、この人の人生は始まらない気がします。ちなみに、男前なのかどうかについては、微妙なラインだと思います。とりあえず、爽やか、という形容詞はあまり当てはまらないタイプ。
松野初夢/永遠の年上ですね。なんというか、初対面の時に年上だと思って敬語使ってて、その後に実は歳下だというのがわかってもなんか敬語を使ってしまうような感じの。そういう感じの。あと裏話的なアレですが、「鉄ペリカンとコウノトリ」に出てるのはこの人です。キコニア・ボイキアナの話より相当前の話。その後色々あったというか。その話もいつか書きたいです。
真瀬くん/このまま大人になったら、ひどくいい男になるんじゃなかろうかとか思います。素直で。でもこいつもクラスに友達とかあんまりいなそう。概して僕の書く登場人物はみんな友達いなそうです。孤独というわけじゃないのだけれど。あと、下の名前はいまだわかりません。どんな名前がぴったりくるのか。というかいつまでも真瀬くんは真瀬くんだ。