どうにもならないことをいつかどうにかして崖に立つ標識に錆が増えていく

 

パチンコの開店を待つような眼の震える猫に話しかけおり

 

現し世はすべて夢かもしれないと思う日向の猫を見るたび

 

赤錆の鎧戸ミケを寄せている 冷たさは猫の耳に伝える

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Photograph by Emi Komagata

Tanka by Yukinori Ikeda, Rin Ekuni, Rie Satoh, Masami Sawamura, respectively.