NASAからの速報(天体出現情報)に備えて,広視野カメラが常時スタンバイし重点的,機動的観測が行われている。このような世界最先端の天文学研究が,身近に行われていることに驚きを感じると同時に元気をもらった気がした。また,明日からの仕事にがんばらなくては。
広島大学宇宙科学センターでは、2006年4月に附属東広島天文台へ移設され、現在1.5m光学赤外線望遠鏡を用いて、宇宙で激しく変動する高エネルギー現象の物理的解明を進めています。
 この観測研究には、1.5m望遠鏡の豊富な観測時間を活用した可視光・近赤外線の重点的観測のほかに、広島大学が開発に貢献しているガンマ線衛星GLASTや、X線衛星すざくなどの高エネルギー天文衛星との連携もしています。1.5m望遠鏡の制御系を最新鋭の機構に改造し、観測天体に特化した観測装置を自前で開発して望遠鏡に搭載することで、世界的にも稀な観測体制を敷き、高エネルギー宇宙現象の解明に努めています。また、望遠鏡や観測装置を立ち上げ、2006年秋から本格的な観測体制に入っています。
 なお、1.5m望遠鏡は科学研究を目的とした運用が第一優先となりますが、広島大学をはじめとする西日本の大学の学部生教育および大学院生教育にも活用され、限定的ではありますが、施設公開やセミナー、夜間観望会、インターネット画像配信を通じて、広く市民の皆さんに最先端の科学を身近に感じてもらうことができる機会を設けています。 (宇宙科学センターHPより)

下の写真の望遠鏡が、宇宙科学センター附属東広島天文台の基盤をなす1.5m光学赤外線望遠鏡「かなた」です。この望遠鏡は、もともと大学共同利用機関である国立天文台がその三鷹キャンパス内(東京都)に「赤外シミュレータ」という名前で建設・所有し、主にすばる望遠鏡(1999年竣工)の観測装置の試験に活躍してきました。望遠鏡の集光力を決める主鏡の有効径は1.5mです。これは、すばる望遠鏡の有効径8.2mの5分の1以下ですが、国内に存在する望遠鏡としては依然最大級ですし、大学が国内に所有する望遠鏡では最も大きい望遠鏡になります。広島大学は、この望遠鏡を、観測環境および利便性に優れた東広島市東南部の山頂部に移設し、望遠鏡制御系の改良、新しい観測装置の開発を進め、研究基盤を充実させます。そして、X線やガンマ線で天体を観測する人工衛星と密着した、大学望遠鏡ならではの、特徴あるユニークな観測研究を計画しています。(宇宙科学センターHPより)

観測が行われない昼間,東広島市天文台広場の開場時間内は,敷地への出入り自由です。窓越しに望遠鏡を見ることができます。
左地図のスマイルマークに東広島天文台はあります。通常,山陽道の西条インターで降り,国道2号線に入り広島大学方面へ。下三永郵便局のT字路で南へ。広島カントリーの横を抜け,後は道なりに登っていきます。

                 東広島天文台視察 061226

               



   
         東広島天文台ドーム                     東広島天文台入口

                                                    
  天文台は福成寺横の山頂(503m)にある

              










   


              
              












                 
   
望遠鏡の「眼」となる観測装置(内部は−200℃に保たれている)    天体出現情報に待ちかまえる機動的観測が行われている











              
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