下の写真の望遠鏡が、宇宙科学センター附属東広島天文台の基盤をなす1.5m光学赤外線望遠鏡「かなた」です。この望遠鏡は、もともと大学共同利用機関である国立天文台がその三鷹キャンパス内(東京都)に「赤外シミュレータ」という名前で建設・所有し、主にすばる望遠鏡(1999年竣工)の観測装置の試験に活躍してきました。望遠鏡の集光力を決める主鏡の有効径は1.5mです。これは、すばる望遠鏡の有効径8.2mの5分の1以下ですが、国内に存在する望遠鏡としては依然最大級ですし、大学が国内に所有する望遠鏡では最も大きい望遠鏡になります。広島大学は、この望遠鏡を、観測環境および利便性に優れた東広島市東南部の山頂部に移設し、望遠鏡制御系の改良、新しい観測装置の開発を進め、研究基盤を充実させます。そして、X線やガンマ線で天体を観測する人工衛星と密着した、大学望遠鏡ならではの、特徴あるユニークな観測研究を計画しています。(宇宙科学センターHPより)
061226
東広島天文台ドーム 東広島天文台入口
天文台は福成寺横の山頂(503m)にある
望遠鏡の「眼」となる観測装置(内部は−200℃に保たれている) 天体出現情報に待ちかまえる機動的観測が行われている
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