ヤマハ ミニトレ GT80関連のページ

 エンジン関係 5L6編(RX80)

本内容は、素人によるメンテです。 チャレンジする場合は、自己責任にてお願いします。

エンジンメンテ   クラッチ交換       チャンバー      タコメーター

ピストン交換    キャブメンテ      クランクシャフト オイルシール交換 

モリブデンショット処理   コンプレッションUP

   ミニトレメインページに戻る  トップページへ戻る

    RX50/RX80のSMのエンジン性能曲線図を見て、5L6は、2000rpmからの軸トルクが、いきなり4U5のフルパワー近くまであって、恐らく低速トルクから凄いだろうと思い、ヤフオクを狙っていたところ、昨年末は4万円超の高値の華で、とても手が出ず、今回3万円後半でGETできました。  昨年夏にGETした4U5のボアアップでは、高回転型の為、高速バイパスを走ると、燃費がSR並みまで落ち、エンジンも唸り、フルパワーは7ps以上でまあまあでしたが、低速からのトクルに憧れていました。 10km程度テスト走行すると、期待以上のパワーに大満足でした。 今回、無事動くところまで行ったのは、goroさんのお陰で、大感謝ですm(__)m。

 エンジンメンテ(平成23日5月8日)

 到着後の様子。
●シリンダーヘッドに粘土状の物が、接着してあるように固着していて、取るのが大変でした。
●最大の問題は、エキゾーストのスタッドボルト折れ。
●バックファイヤー痕か?クランクやリードバルブに大量のカーボン。
●後述のクラッチ滑り。  
●ギヤチェンジペダルのシャフトが、4U5より直径が1mm小さく、今までのメッキのお気に入りペダルが使えません。 品番は同じなので、どっちかが、誤部品?。

○ピストンは、傷僅かで、かなり良品!
○クランクシャフトのベアリング鳴きは無く、オイルシールもOK。

で、総じて、まあまあの品でした。

 スタッドボルトは、リムーバをGETして回すと、根元で折れそうで諦め、
 goroさんに相談すると、引き受けて頂け、流石プロで、無事外れ、その様子はこちらでどうぞ。

http://blog.goo.ne.jp/little_twin/e/91ef1cabb5411e6fb998873570de4403 

大変良心的な工賃で、抜いて頂き、大感謝です。
 おNEWのスタッドボルトがすんなり入りました。 ボルトは品番変更で、折れ対策がされているのでしょうか?  
 さらに排気ポートにガスケットが、潰れた状態で、固着していたので、少し苦労して取りました。 前オーナーは、かなり排気モレ状態で乗っていたと思います。
 プシュロッドのオイルシール不良で、かなりのオイル漏れが

 ドライブスプロケは、RX50純正の12丁が付いて → 15丁に変更(純正14丁)

シリンダーヘッドを外すと、今まで見たことないくらいのカーボンが。 プラグは一体化して、回すのが大変でした。  
 外した右のプラグは品番違いの物が付いていて、5mmも長く。 ピストンの頭に2mm近く積もったカーボンに接触した痕が・・・。
 
ピストンピンを抜くのに、今回クランプなどを使い、苦労せずに外せました。 
ピストンリングは、かなり磨耗して、オイル上がりか?真っ黒クロスケでした。 
コンロッドやクランク室がカーボンだらけ。 
恐らく、ピストンとヘッドの堆積カーボンとプラグ容積UP分での圧縮のUP、火花の着火ポイントのずれ→点火タイミングずれで、バックファイヤーが頻発していたと予想します。
こんな真っ黒リードバルブASSYは、初めてです。 
これは使わず、今までのRX50の物を使用です。(品番は同じ)
クランク室内のカーボン除去は、今回GETしたヤマハのキャブクリーナー(泡タイプ)が大活躍です。 その他のカーボンもこれで綺麗になりました。 
 今回2番目に苦労したのが、スタッドボルトのナット。 M6かM8と思い、ナットを買わずにいたら、何とM7!。 どこにも売ってなく、純正部品を追加発注して、1週間待ち、これで始動が遅れました^^;。 
ピストンは、前オーナーは回転を上げず、しかも濃い目で長期間乗っていたようで、フェンダーが赤系なので、もしかしたらレディーライダー?、傷が僅かで、ラッキーでした。 ピストン以外は新品がまだ出るので、Goodです。 
        ★ところが、そのピストンも入手可能の見通しが!!!

    http://blog.goo.ne.jp/little_twin/e/0009bd449501e6113e2e5f1398fbaccf
  ヘッドの防振ゴムは純正全4個を8個にして強化。

     残念ながらシリンダー側面のゴムは販売中止。

コンプレッションは、5/21のシャリシャリ音が出たテストツーの帰宅後の測定で、変化無しOK。

 5/29 土日が雨だったので、シリンダーを開け、ピストンを見ると、吸気側に凄い縦傷が、写真はサンドペーパーで磨いている途中。 排気口側は浅い傷でセーフ。 ピストンリングにも、小さな傷が有ったので、交換。 パワーが大きいと傷も深い感じ。 今回ピストンリングがおNEWでも均し走行せずに、鬼門テスト走行したのが、いけなかったようです^^; 
こんなに傷があっても、パワーは凄く、5L6はタダモノでは無い感じ。

トップへ

クラッチ交換(平成23日5月14日 ・ 平成24日1月22日)

  組み上がって、キック2回目で始動でき、家の周辺を走った際、アクセルを急に開くと、クラッチが滑り、交換しました。 交換後は、滑りが無く、軽いウイリーも出来るくらい良好となりました。

 クランクカバーを開けて、クラッチとご対面。 クラッチ板は純正通り3枚あって、ホッ〜。 
カバーのガスケットに液体ガスケットが大量に塗ってあり、取るのが大変でした。 
 カバーなどにオイル漏れがありましたが、原因はクラッチのプシュロッドのシール不良で、交換後、約10km走った範囲では、どこからも漏れがありません。 
 クッションリングが、プラスチックのように硬化して、2本目が割れていました。 約4万キロ走ったと思われるエンジンは、一度も交換していないようでした。  ただクラッチ板は、新品並みに3.5mm有り、減って無いのが不思議でしたが、勿論交換しました。 ドリブンギヤコンプリートの段つき磨耗が少し有った部分は、軽くヤスリを掛けておきました。
 さらに分解して、クランクシャフトのOリングの取りつけ状態や漏れが無いかチェックすると良好で安心しました。  
2012年1月22日  

今まで全てのエンジンで、始動後30分くらいの間、クラッチが滑る事が有りましたが、強化スプリングに交換して、長年のトラブルが解決しました。
 内容はブログで紹介している、こちらをどうぞ!

 

トップへ

ャンバー(平成23日6月1日)

  当初、YSR80のチャンバーをGETして、フランジだけをカットして使い、その先は従来のWサス純正マフラーを溶接で繋ぐ予定でしたが、5L6パワーを引き出すには、排気効率の良いYSR80の方が良いのでは?とお告げが有り、一旦使ってみました。 今の低速トルクの良さは、このチャンバーのご利益かもしれません。 排気の音量は従来の半分以下で、さらに低音で、これなら人混みでも安心して、エンジンを掛けたまま走れます。

 前オーナーの使用頻度が不明で、万一詰まっていたら心配なので、パイプフィニュシュクリーニング作戦を実行。 4個弱使用し、40分くらい放置後、水道水で真っ黒の水が、薄茶になるまで流しました。 先端は、M10の袋ナットで塞ぎ、ビニールテープで隙間を無くしました。
M6用の孔が35mmピッチに有る、2mm厚のステーを見つけ、M8用に穴を拡大。
ステーのピッチが85mmになるように、スプリングワッシャーで調整し、M8ボルトで固定しました。 5mm程度のM8用のカラーがあればGood!。
エンジン下の固定ボルトに共締めました。 
 フランジに棒を挿して少し上に曲げて、シリンダーに固定。
 リアタイヤとのクリアランスは、10mm程度。 実際は乗車すると沈み、タイヤが上がり、さらに広がります。
  ヤフオクで1600円でGETしたチャンバーは、いい感じで加速してくれます。
欠点は、車高が半分程度になり、道路から庭に上がる段差で時々当り、もうダート走行はNGとなりました。

トップへ

タコメーター(平成23日6月2日)

 タコメーターは、ミニトレWサスの 純正チャンバーでは、メーターワイヤー取り出し部が塞がって、付けられなかったけど、YSR80チャンバーでやっと付けられました。 
 約30年前は、車を買う時、タコメーターは、DX(デラックス)には無く、GL、GX、GTなど上位クラスで付くようになり、付いているだけでも嬉しかったものです。 今回、やっと付けられました^^。

 ヤフオクで、1300円でGETできたメーターは、外観が錆びだらけだったので、サンドペーパーで磨き、プラサフを塗りました。 スポンジ取りには、ペンキ剥がし剤が活躍しました。
1.5t のアルミ板を加工。
 ブラケットは、スピードメーターと共締めに。
 高さ調整は、ラジコンパーツを転用。
黒、クリアーを各3回塗り、ピッカピッカに。
メーターワイヤーが、ライトカバーとライトブラケットの隙間に出て、ギリギリ。 他には付けられません。
メーターワイヤーの反対側は、定位置にジャスト!
6V、3Wのランプを付け。
 メーターはスムーズに動き、夜走ると赤い目盛りが綺麗に浮き出て、ナイト走行の楽しみが増えました。

 5L6は、6000rpmで70km/h出て、平坦路ではあまり回転を上げる必要も無く、抱き付きの心配が少なくなりそうで、燃費管理にも役立ちそうで、超Good!です。。。

トップへ

ピストン交換(平成23日6月19日)

   純正の3M8・・・から始まるφ49mmピストンが出なくなってから数年経ち、5L6エンジンをGETした時は、傷付けないように慎重に走れば・・・と思い、過去何度もの抱き付き経験から、濃い目の設定、オイルの気泡抜き、など気をつけてましたが、パワーの嬉しさにツイツイ回し過ぎ?てやってしまいました。 2回分解して、サンドペーパーで傷を滑らかにしましたが、アイドリングのカラカラ音が気になり、もう限界かなと思い、代替品を探したところ、困った時のgoroさんにお願いしたところ、GETできました。 交換後は静かなアイドリングに戻り、圧縮もUPして、さらにトルクフルな走りになりました。 価格もリズナブルで、Good!です。(部品情報参照)

 GETしたピストン一式と裏側です。 サークリップは、太さが純正と同じφ1mmだったので、純正品にしました。 一番気になったノックピンの位置、リング厚1.4mm、溝1.5mmも純正品と同じでした。
 寸法を測ると、全体的に純正品(STD)とほぼ同じで、ピストンの頭の形状もほぼ同じでした。
 特徴的なのがピストンピン上とヘッドの寸法が、新ピストンは0.4mm長いので、それだけ上に上がる⇒圧縮が上がるという事で、
 (数字が小さいという方は、ブログの雑記に大きな寸法図を載せました)
 約40km均し走行した暖気後に実測すると、約0.8kg/cmUPしてました。 傷の無い頃に登った御岳の坂のテストコースでは、新ピストンの方がパワーに余裕が有る感じでGood!でした。
左は新ピストン付属のピンで、肉厚でしっかりしています。
 新ピストンのエキスパンダー(下)は何故か長過ぎて、溝に入れるとリングが沈まない程でした。 純正品(上)と比べると、約8mm長く、カットしたら、問題無しでした。
 左は純正品で、上の新ピストンの吸気口の形状は、角が有り、開口面積が広そうです。
ピストンリングの合口隙間は、殆ど無いくらい密でした。(SM規格0.35mm)
 新品のピストンを組んだ様子です。 サークリップのツマミ部は、何時ものように、垂直にセットしました。 芯出しをする際の初キックは、しっかり摩擦して、踏み応え有りという感じで、Goodでした。 勿論キック一発始動で、40km快調にプチ均し走行できました。

トップへ

キャブメンテ(平成23日6月25日〜7月2日)

   6月19日ピストンをGETして戻る途中、信号待ちでアイドリングが4千回転まで上昇し、リードバルブにパーツクリーナーを吹くと1秒でストール。 2次エアーを吸って、薄くなり上昇しました。

 リードバルブを分解して見ると、写真の赤マークのガスケットの隙間に、小さな砂利が数粒あって、漏れていました。 オイルストーンで徹底的に磨き、クリーニング、ガスケットは新品交換で、30分くらいテスト走行すると、再発^^;。

エアスクリューが、薄い方にずれている?
パイロットジェットが詰まり気味?
キャブも含めて徹底メンテをしようと・・・
クランクシャフトのオイルシール漏れで2次エアー?が無いか、カバーを外しジェネレーター下を見ると、この時は問題無し。
エンジン始動中にミッションオイルの給油口を外し、オイルシール外れによる、暴れが無いか見てもOK。 

分解ついでに、油面残量は10mm程度でOK?。
フロートをガソリンに浮かべると、左右の傾きはOK、穴も無くOK。
ジェット類は全て詰まり無くOK。
管路の詰まり、汚れも無くOK。
シリンダーのリードバルブとの接触面もオイルストーンで再研磨。組み立て、

テスト走行すると、30分程度でまた再発。エアー調整、PJ交換、スクリューメンテ・・・・

ここまで、2日間かけ進展無く、ドツボに^^;。 
 直したはずのリードバルブのガスケットを見ると、また漏れ痕が・・・・

もう諦めて、液体ガスケット使いました。

 リードバルブは4U5に付いてた物から、RX80に付いていた、間っ黒だった物をキャブクリーナーで綺麗にして、左のように、
液体ガスケットは、耐油、耐熱のインマニ用を使い、
内側に、はみ出さないように、外側に塗り、
インマニのガスケットも新品にして、
トルクレンチで規定値の1.2kg・mで、均一に対角線上に締め、
ついでに、ピストンがフルスロット、アイドリング位置で、定位置か確認して、

Oリングも交換

 調整ついでに、パワフィルをエルボノーマルサイズにして、1次エアーの容量を増やし、1時間程度走ると、再発無く、パワフルでしたが・・・、
 帰宅寸前に、突然異音がしてパワーダウン、また抱き付き?でも初めて聴くカラカラ音で、もしかしてと、左クランクカバーを外して、ジェネレータを見ると、的中でした。 ↓↓↓↓

トップへ

クランクシャフトオイルシール交換(平成23日7月2日)

   何時かは、このオイルシール交換?と思ってましたが、遂にその時が、

カバーを外すと、汚れたオイルが下に大量に流れて、オイルシール交換のスタートです。

RX80やYSRは、高圧縮で外れ易いと、プロからの情報を頂き、いのっち号も・・・・

チェンジペダル、クランクケースカバーを外し、
ホールディングTOOLを一部改造して、ロックネジを外しました。
ワッシャーを外し、
マグネットープーラー 90890-01189 を使って、ローターを外し、
 コイルなどは、汚れたオイルで間っ黒でした。

 ローター位置決め用のウッドラフキーを無くさないように溝から外し、

インパクトドライバーで、2本のジェネレーター固定の皿ネジM5×15mmを外しました。 軽く打ったら1本ネジ山を壊し、大変でした。
ジェネレーターを外すと、汚れたオイルで真っ黒でした。 オイルシールは、隙間が出て、外れかかってました。 
パーツクリーナーで綺麗に洗浄。
 外したオイルシールは、周辺が半分割れ、中の金属が薄く見えてました。

 新しいオイルシール(部品情報参照)は、φ30mm×30cmのパイプを使って挿入しました。 

ウッドラフキーを挿し、ローターの溝に合わせ、セットして、組んだ逆の手順で組み立てました。1時間テスト走行すると、全く異常無く、元気だった時に戻りました。 が・・・・、

翌朝、鎌倉紫陽花ツーへ行く途中、八王子で3分信号待ち中、少しずつ回転が下がり、停止。キック20回でも始動せず。プラグは真っ黒で、帰宅後PJを#25→#22.5へ、JNを最上段にして、100kmテスト走行中に、吾郎さんショップに寄り、ウインカーをGET。やっとドツボから抜けられ、何時もの走りに戻り、お疲れ様でした。

トップへ

モリブデンショット処理(平成23日11月19日)

   入手難の貴重なピストンを守る為、抱き付き対策を探していたところ、3馬力さん情報で知った、WPC処理と二硫化モリブデンショット処理を行えば、摩擦抵抗が減り、スムーズに動く事と、焼入れ処理での鍛錬、焼きなまし効果で強度が増し、

    1、燃費の向上  処理前 約38km/リットル → 処理後 約44km/リットル (ほぼ同じ走りで)
    2、抱き付き後の傷  処理前 雁坂トンネル手前では、ピストン上部が最大約5mm溶け、リングが溝内で動かず、
                        再始動不可。
                  処理後 一ノ倉沢手前では、100℃以下で再始動、約100km走行後、従来同様のトルク感・圧縮8.7kg/cmが戻る。
   3、アイドリングの安定

 の効果が有りました。(いのっち号の場合) 

左が処理品、右が未処理品。

費用は、ピストン¥3120、ピン¥1300、リング2本¥1400で、費用対効果は、バツグンでした。 メーカー情報は、リンクページ参照。

 処理品のメッキ厚は、ナノメートル程度(納品時、40μm程度の粒子が付着しているそうで、洗浄要)なので、ピンがスムーズにピストンに入り、リングのクリアランスも問題無く、
組み込み時でも全く問題有りませんでした。

トップへ

ミニトレメインページに戻る           トップページへ戻る