ヤマハ ミニトレ GT80関連のページ

吸気系

※本内容は、素人によるメンテです。 チャレンジする場合は、自己責任にてお願いします。

 

キャブレター交換       エアクリーナーメンテ      パワーフィルター

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キャブレター交換 (GT50エンジン)   

   キャブレターのカバーを開けた直後の様子です。カバーの底にはガソリンが黒く変質したヘドロ状の物がこびり付いていました。ジェット類の穴は茶色のカス状の物で半分くらい塞がっていました。フロートも茶色に変色した部分がありました。
  石油に1時間くらい漬けた後、ワイヤブラシでこすりました。ジェット類の穴は、ガススプレー(サンハヤト製152a)で吹き飛ばし綺麗に貫通しました。 外観上は、綺麗になりました。フロートの高さは、サービスマニュアルに書いてあった油面の規格:23±1mmに対して丁度23mmでしたので問題ありませんでした。組み立てている中で気になったのが、バルブの段付き磨耗がはっきり解るほどあり、オーバーフローが心配でした。
 ドレイン用ホースは、京商が販売しているラジコン用エンジンのキャブレターと燃料タンクを繋ぐ、チューブがマッチしました。クリーニング後2週間程度様子をみましたが、僅かですがガソリンがドレインから漏れ、オーバーフローは直りませんでした。やはりバルブの段付き磨耗があったためと考えられ、バルブASSYの値段を調べたところ約3,000円もすると解りました。
フロートも要交換のような状態でしたので、通販でキタコが販売しているGT50用ビックキャブレターKITのミクニVM20を、約15,000円で購入しました。 VM20のメインジェットの交換は、エンジンに取り付けたまま、10mmのスパナで外すだけで良く、メンテ性にも優れたキャブレターです。ただ、エアクリーナー側の取り付け孔がφ43mmなので標準のダクトが使えません。約2週間、変換ダクトになる物を探しましたが、見つかりませでした。
φ43→φ35mmの変換ダクトを自作するしかないと思い、材料をいろいろ探した結果、アルミ製のジンジャエールの缶の飲み口の部分を金切りバサミでカットして、標準のダクトに繋ぎ、φ50の熱収縮チューブをかぶせ、外気が入らないようにしました。
写真のようにVM20のエアクリーナー側は、自在バンドで自作ジョイントを固定して、標準のエアクリーナーのダクトとしっかり接続しました。

 パイロットジェットは購入時に付いていた#30のままで、メインジェットは、#150からテスト走行したところ、写真左のように少しかぶりぎみで、最終的に#90が写真の右の様に良いキツネ色に焼けました。最高速は、68km/hで、メーター誤差も有りますが、サービスマニュアルに書いてある走行性能曲線図の9,300rpmで65km/h以上です。長時間高速走行直後、放射温度を測ったところ、一番高温の排気口付近で約110度で良好と思われます。参考ですが、ラジコンのエンジンでは、シリンダーヘッドで100度がベスト調整点でした。

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エアクリーナーメンテ     (GT50エンジン)   

   落札した直後のエアフィルターです。付いていただけましかもしれませんが、中央部に穴が開いて役に立たない状態で、キャブレター内部が汚れていた理由が解りました。
フィルターを外すと粉になるほど劣化していました。
 バイク専門店で、ヤマハの汎用フィルターを600円で購入し、カットして、隙間の無いように包み、写真のようにインシュロックで固定しました。
エアクリーナーBOXに取り付けた状態です。

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パワーフィルター GR80 ⇒ 2A4 エンジン (平成18年7月30日、9月10日追記)

 GR80エンジン搭載時で、始め標準のエアクリーナーを使用してエンジンを始動したところ、プラグが真っ黒になり、エンジン停止となりました。メインジエットを#80まで小さくしても、改善せず原因を考えたところ、GR80の標準エアクリーナーの容積は、GT80の2倍近く有る事が解り、設計的に吸気量を上げる必要があると考えました。そこで、いつかはパワーフィルターと付けようと思っていたので、トライしました。

 バイクショップで購入したキジマの取り付け孔φ43mmのパワーフルター(2,600円)を約7cmのところで、金鋸で切りました。フタ側が使えず、100円ショップや、ホームセンターで半日探しましたが、合いそうな物が見つからず、諦めて帰る途中、自動販売機で飲み物を買おうとしたところ、ポッカのアルミカンジュースのフタが使えそうと思い、持ち帰りました。
            フタの厚さが長いので、約半分のところから内側へペンチで折り曲げ、取り付けたところ丁度良く、接着剤を隙間ができないようにたっぷり塗布して塞ぎました。
 写真左のように標準のエアクリーナー取り付けステーの下側が、パワーフィルターと干渉するため、写真右のようにステーをフレームの付け根からカットしました。上の取り付けステーは、オイルタンク側へ約45度曲げ、この穴に補助ステーをネジで付けて、オイルタンクの押さえボスの穴と繋ぎ、オイルタンクを固定しました。
  パワーフィルターを取り付け、フレームとの干渉がないのを確認しました。雨よけのカバーが無いため、雨天は走行できないのが難点です。吸気音は、思っていたより静かでした。メインジェットを#90から#220(キャブレター購入時の付属品)にして、下の写真のようにプラグがキツネ色になりました。走行後約30分でアイドリングを5分間続けた後、アクセルを吹かすとエンジンパワーが無くなり停止しました。プラグが真っ黒でした。原因は、パイロットジェットが標準の#30のままであった為、エアーアジャストスクリュー戻しベスト位置が、サービスマニュアル規定の2回転より大きく、3〜4回転でしたので、アイドリング時の燃料が濃過ぎ、真っ黒停止になったと思いました。#25、#20と下げ#20でテストした時、真っ黒停止は直りましたが、始動が極端に悪くなりました。今度は、アイドリング時の燃料が薄過ぎたためで、最終的にアジャストスクリュー戻し位置が約2回転になり、真っ黒停止が無くなったのは、#22.5でした。
  平成18年7月のニッコウキスゲツーリングで、駐車中の雷雨でパワーフィルターを濡らし、一時的に最高速が20km/hとなった対策で、雨カバーを自作しました。 エキゾーストパイプやオイルタンクの上面に当たった雨が内側に跳ね、パワーフルター上面を濡らす構造になっています。 そこで、0.5mm厚のアルミ板を写真のように加工して、つなぎ目は接着剤で固定し、ポッカのキャップとは、Φ5mmSUSネジとナットで固定しました。 最初360度キノコ状に覆ってテスト走行したところ、かぶりまくり50km/h程度しか出ませんでした。 写真のように底面だけ開放したところ、いつもの走行に戻りました。 開放している底面は、腰下があるので、直接雨が当たる事は無く、霧状の滴でしっとりする程度です。 2階からショーロで雨を降らせ、始動〜走行確認したところ、いつもの走りで、これで一安心です。 自作カバーの上を見ると水滴がかなり付いていて、カバーの効果がある事が解りました。 さらに、カバーをシリコンオフで脱脂後アルミ箔テープを貼り、将来接着が剥がれた場合の、繋ぎ目からの雨の浸入を無くしました。  
GR80エンジン搭載時での残った調整の不具合は、加速時だけ、プシュプシュ異音が出る息つき現象です。これは、加速時の燃料が薄いと考え、ジェットニードルのEリングの位置を、センターから1段下げ濃くしたところ、息つきは直りました。平成17年10月下旬に約20km走行直後、エンジンの温度を測定したところ、一番高温の排気口付け根付近で145℃あり、プラグを見ると真白でした。早速20℃下げるためメイジェットを220→240に変えたところ、BP7HSのプラグは、写真のようなキツネ色に焼け、最高速はメーター読みで、約85km/h、加速も良く、朝の始動もキック2〜3発でかかり、エンジン調整は一旦完了しました。 メインジェットは、季節により調整する必要が有るので、時々プラグの焼き具合を点検します。
 2A4エンジン搭載時、平成18年8月中旬から出ていた登り坂での、パワーダウンの原因が、パワーフィルターの汚れと9月10日に確認できました。 高負荷、高開転時にフルスロットルでカブリで、プラグが濡れ、一時的に失火したのが原因でした。 パワーフィルターは、2週間に一度は、裏から太陽光を見て、隙間が目詰りして無いことをチェックしていましたが、パーツクリーナーで清掃後、約150km奥多摩の山道てテスト走行したところ、完全に症状は無くなりました。 さらに多少汚れても大丈夫なように、上記の雨カバーを半分にして、空気吸い込み量のマージンをUPしました。 メインジェットは、吸い込み量が増えたので#230→#260にUPして、写真左のキツネ色でした。 Kさんのアドバイスもあり、今回からプラグを標準のBR7HSに変えています。 今までBP7HS(抵抗入りの時は、BPR7HS)にしていたのは、発火ポイントがピストンに近いので、渦状の混合ガスに近づいて点火するので、始動に有利な為でしたが、基本は標準仕様からという事で変えました。 変えた後も始動性は、問題ありません。 この後抱きつき防止の保険で、さらに温度を10度下げ、メインジェットを#270にしています。 これで秋のツーリングの準備完了です。

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