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吸気系メンテナンス

※本内容は、素人によるメンテです。 チャレンジする場合は、自己責任にてお願いします。

 エアクリBOX穴塞ぎ   キャブレターメンテ 

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エアクリナーBOX穴塞ぎ(平成19年12月8日)

 メインページでも紹介していますが、エアクリナーBOXの変形で、下に穴が出来て直キャブ状態になっており、ミニトレで何度も経験した抱き付きの引き金になり、危険です。 これは、吸気効率がUPして、ガソリンと空気の混合比が変形前のメインジェットの設定のままでは薄くなる為です。 この変形は、構造的欠陥とも思え、エレメントスプリングの押す力が、常時BOXの下に加わり、これに対して2mm程度のリムが、補強としてあるだけです。 サービスマニュアルには、蓋の溝に入れて、しっかりネジを固定するとありますが、溝の有効長が1mm程度しかなく、得意の振動と熱により外れ、そのままにしておくと、こうなります。 今回、もう変形しない恒久対策を、約190円でしましたので、紹介します。

 写真左が、対策前の穴で、ここからフィルターを通らない外気がキャブに直接入ります。写真右にあるように、中には砂状のゴミが少し溜まってます。
 写真は、対策部品で、L型のアングルです。 サイズが丁度で、無加工で、付けられました。 ジョイフル本田で、2個378円でした。 SUSのM3ネジ6本で固定します。
 ドリルでM3用の穴を6箇所写真のように開け、ワッシャーでネジの頭に隙間ができないようにして、固定しました。 変形部分が写真のように直線となり、蓋とFIXします。 取り付けは、中央のネジから締めていきます。
 写真右が、蓋の溝に埋め込んであった、密閉用パッキンで、ところどころ変形していたので、写真左の新品と交換しました。 新品は、紐になっていて、約30cm余ったので、底の部分を2本にて、BOXとの隙間を完全に無くしました。 品番は、部品情報参照。
 写真は、対策後にサイドカバーをしたところですが、真横から覗かないかぎり、立った位置からは対策のアングルは見え無いのでOKです。
 ついでにエアクリーナーを純正の新品(部品情報参照)に交換しました。 先週の峠ツーリングでは、写真右のように数年間も交換していない汚れた物で走ったので、雁坂トンネンル内では、スピードが予想以上に出ませんでした、 今日交換後は、加速が倍以上伸び、汚れたエアクリーナーの影響は、恐ろしいという感じです。 これで、燃費向上も期待できそうです。 

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キャブレターメンテ(平成20年8月11日、8月17日重大事故防止策、8月31日部品交換)

 自宅を出て、3km程度走行し信号待ち後、加速中40km/h程度に達した時、突然回転が3,000pmまで落ち、トルクが無くなり、その場で路肩に停止するのが危険な場所だったので、500m位徐行( この間、直ぐ後ろの10トントラックに煽られ冷や汗; )、左折後一時停止して、様子を見ると、アイドリングは正常。 ゆっくり加速していくと、3,000rpm以上になるとトルクが無くなり、エンジン停止直前でクラッチを握り、これを繰り返しやっと帰宅できました。 もし、先日の草津ツーの帰り、3桁の速度で走行中に起きていたら、恐らく数十m後ろに迫る車と接触していたでしょう。 原因はメインジェットの詰りでしたが、詰まっていたのが液体ガスケットのカスで、フロートチャンバーガスケットに液体ガスケットを塗ってあったのが原因でした。 前オーナーのメンテと思われますが、これは時限爆弾と同じで、マシン購入後2,000km程度になりますが、その間パワー面では全く予兆が無く、高速道路走行中に突然に起こる可能性があります。 中古車を購入した場合、ノートラブルでもキャブレターの分解点検は、重大事故防止で絶対必要と痛感です。 フロートチャンバーからのガソリン漏れ防止で、液体ガスケットを塗ったと予想しますが、ここには絶対に塗ってはいけないという教訓です。 もし油面が上がった時の漏れが心配なら、ガスケットはそれ程高価ではないので、新品と交換すべきです。 中古車購入のオーナーの方は、同じ体験をしなくて済むように、マシンの調子が良くても、キャブレターの分解点検を勧めます。 クリーニング後は、アイドリングがさらに安定して、加速がスムーズで、レスポンスも良くなり、車体が軽くなった印象です。
 8月17日
 午前中久々のミニトレミーティングへ参加しよと準備していたところ中止となり、帰宅後に息子が乗らなくなったDioのメンテを午前中に仕上げて、新しい里親へ持って行き、 午後GBをメンテしていたら、キャブ詰りの予兆に気付ました。

 8月31日
 前回のメンテ中に気になった下述数点の部品を昨日交換し、今日約100km奥多摩周遊道路をテスト走行しました(余談ですが、奥多摩駅のバイパストンネンル内で初めてネズミ捕りに遭遇して、運良くクリアでした)。 最初に気付いた点は、20km/h前後の低速走行時のノッキング時の振動が小さくなりました。 それに関連して、40〜50km/h時のコトコト音のショックも小さくなった感じです。 エアカットバルブの機能を調べると、アクセル開度の少ない領域で燃料が薄くなりパワーダウンするのを、エアーを少なくして、濃い目のセッティングにして防ぐという事で、今回の効果と合うようです。 低速時のノッキングでお悩みのGBオーナーの方に、お勧めなメンテかもしれません。

 ★★予兆?★★ 8月17日追記

 
 GB購入後から、ガソリンが空でも満タンでも、常時写真左の青い付近までしか来てなかったのが、本日点検時に見ると、コックまで一杯にガソリンが有り、数km走行しても、満タンにしても同様です。 特に大きな違いは、今までタンクを外した後に、写真のチューブを繋ぎ、コックをONした後、必ず今回のように青い所までだったのが、コック一杯までになります。 これはメインジェット等の細い経路が詰り気味では、流量が低下して、水圧に相当する圧が低下して、空洞が出来たと思われます。 今回のメンテで、流量が正常になり、コック一杯までガソリンが来ていると思われ、この空洞の有無で、キャブの詰り具合を予想する事ができるかもしれません。 但し、純正の黒い耐油のゴムホースでは、この予兆を見つけられないので、キタコ等のガソリン用のチューブに交換する必要があります。 このチューブは、ミニトレで3年使って、変形、漏れ、硬化など特に問題が出ていませんので、安心です。

★★★キャブの取り外しから、分解メンテまで★★★

シート、タンクを外し、ドレインネジを緩め、キャブ内のガソリンを抜きます。
チョークワイヤ(バイスタータケーブル)を、レンチで回して外します。
アクセルワイヤ2本を、外します。
 バッテリーケース固定ネジ2本を外し、ケースを写真左側に出来るだけずらします。 
 エアクリーナー固定ネジ横1本と、TOP側の2本を外します。
 キャブレターの吸入側と排気側(インシュレータ)ダクト固定バンド各1本のネジを緩めます。 
 エアクリナーBOXを矢印側に寄せて、キャブレターを横に寝かして、写真の側から取り出します。 この時、アイドリングの調整ネジも外しておいた方が楽です。
 キャブのトップカバーをゆっくり外し、バキュームピストンを外します。 写真右のように縦のスジが付いていたので、#1000の耐水ペーパーで、腰上のピストンを磨く要領と同様に磨き、貼り付け防止をしました。 キャブのシリンダー側も同様にクロス状に磨きました。 また、ニードルの段付き磨耗の有無も調べます。今回はOK。
 エアカットバルブ点検でカバーを外す時は、中に強いバネが有るので、ゆっくり外します。 バルブを見ると、バルブに焦げ茶色の物が付着していました。 WAKOのメタルコンパンドを綿棒に漬けて磨くと、写真下左のように綺麗になりました。 黒いゴム状の部分は、ヒビや亀裂、変形も無く、クリーニング後、戻しました。 新品も念のため発注済みです。
 写真右は、分解練習で以前にGETしていた4型のキャブに付いていたバルブで、5型より厚さが約1mm厚く、ゴム部分も一部変形していました。 不良の場合は、アイドリングが不安定になるそうです。
 写真左のメインジェットの穴に付いた白い物体が今回の原因で、液体ガスケットのカスです。 取り出した物が右で、こんなに詰まってました。
 各ジェットを外して、穴の詰りを点検すると、スロ−ジェットの穴がやっと見える程の細い穴で(目測φ0.5mm?)、これは詰り易いので、要注意です。 今回も僅かに詰り気味で、アイドリングや低速時に不安定だった要因かもしれません。 
 矢印は、チャンバーの底に付いていた、白いカスです。 黒いガスケット周辺にも、液体ガスケットが塗ってありました。
 各ジェットの外観が腐食していたので、メタルコンパンドで磨き、真鍮の輝きが少し復活しました。
 オーバーフローの主原因となるフロートバルブの段付き磨耗を点検すると、黒いテーパー部は変形が無くOKでした。  4型の物は、少し段があり、オーバーフローしていたかもしれません。
 キャブ外観が汚れていたので、一晩石油に漬けて、翌日ワーヤブラシで磨きました。 左が磨き前で、右が後です。 
 インシュレーターの矢印で示すOリングに、キャブと同じ白い液体ガスケットが有り汚れて凹凸があり、ここから2次エアーを吸ったら抱き付きの恐れがあるので、徹底クリーニングしました。 Oリングは劣化が無かったので、再使用しました。 シリンダー側に、ミニトレで使用実績のある液体ガスケットを塗り、取り付けました。 
 今回分解時にネジが固く、ネジ山を2個ほど潰しそうになり、何とか外れたので、今回キャブ全てのネジを、SUSの6角ネジに変えました。 
 取り付けは、バラシの逆の手順で行いました。 数キロ試乗後、フロートチャンバー隙間からのガソリンの漏れや、オーバーフローも無く、走りも良くなり、いい感じです。 

 ★★★★★ 部品交換 ★★★★★ 8月31日

 今回交換したパーツで、左からエアカットバルブ、フロートチャンバーガスケット、スロージェット#40、インシュレーターOリングです。 部品番号等は、部品情報参照。
 左は、交換前のインシュレーターOリングで、部分的に潰れて平になっていたので、交換しました。 前回メンテ時は、シリンダー側に液体ガスケットを塗って、隙間を埋めてました。  右は、Oリングを外して、ボンスターで磨き、パーツクリーナーで仕上げました。 凹部は、綿棒で磨きました。
 左は、新品のインシュレーターOリングで、右は外した古い物で、平に変形しています。 シリンダーとの間に隙間ができると、2次エラーを吸い薄くなり、エンジンの抱き付きの原因となります。 
 左がエアカットバルブの交換前、右が新品で、3点セットでした。 ゴムの部分の弾力が違い、古いのは少し硬化している感じです。
 フロートチャンバーガスケットの交換前後です。 古いガスケットは、部分的に平に変形していましたが、チャンバーからのガソリンの漏れはありませんでした。 このガスケットには、ドレインネジと、スターターバルブのOリングも付属してました。
 左矢印のスロージェットも、前回点検時に腐食が目立っていた為、交換しました。 
 右は、エアカットバルブの組み込み後で、新品はいい感じです。
 シリンダーの吸気口を指で触ると、内側がシャープエッジで、僅かなバリがあったので、オイルストーンで磨きました。 
 キャブレター取り付け後、エンジンを始動すると、アクセルを戻してもアイドリングになるまで、10秒程度も掛かり、不安定でエンジンが何時もより熱い感じでした。 原因は、インシュレーター最下部のネジを閉め忘れて隙間が出来て、写真下部付近から2次エアーを吸っていました。 今回は、ここから小さいピィーピィー音が出ていましたが、思わずピヨピヨ事件を想い出し、そう言えば14日の準備をしなくは・・・。 

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