ある日讃岐うどんMLに隊長よりツアーのお誘いメールが入った。
『たけやすです。さぬきうどんＭＬ、ミレニアム事業第一弾・・勝手な命名ですが・・「極東のチベット、多摩の秘教うどんをもとめて」ツアーを行います。（ちなみに秘境ではない。秘密を教えると書いて秘教、、、いや、そういうことにしておこう）
紅葉も今年はこれで見納め・・という初冬の一日(天気予報は明日は晴れ・・(^_^))、多摩のうどん店巡りに参加しませんか？正統さぬきの流れを汲む麦太と、関東のうどんの真髄を伝える怪しい店など、多摩うどんのすべてを体験できます。集合は1999年12月4日(土)午前11時、JR青梅線「福生駅」(出口など複数あれば16号線側・・多分、西か南口でしょう)ということで。
今回はいな、きたのさんの青梅軍団が添乗員だ。奥多摩、秩父あたりのおいしいうどん屋を紹介してくれるらしい。福生駅まではなぜか「あずさ」に乗りすっかり旅行気分で向かう。11時過ぎ到着。すでに参加表明したみんなが待っている。ここで小川＠埼玉さんも参加と知るがまだ来ていないらしい。連絡も取れないのでほっといて（おいおい）一軒目の「麦太」へと向かう。
福生は何回か遊びに来ているが、それはいつも怪しいミュージシャン仲間が住む「ハウス」の方なので、青梅線福生駅の周辺を歩くのは初めてだ。高いビルもなく空が高くいい感じ。ああ〜旅してるんだ〜というこの開放感。ええねええね。そして「麦太」に到着。あらら、、、小川さんすでにおるがな（それもうどん食い終わって）。
●麦太（東京都福生市）
丸亀の「凡蔵」に師事したというヤクルト古田似の大将がやってます。麺は細めの凡蔵タイプですが、やや平っぽい。温かけのだしもいりこが効いてておいしい。透明感もあり丁寧に取ってるんだな〜と思いました。「生しょうゆかけうどん」もおいしいかったです！やや固めでちょっと好みよりはしまってました。ただ、うどんだけ何も付けずに食べるとややあっさり系。塩分が少ないんでしょうかね？とたけやすさんと話す。チベット地区でかなり寒いので、ボーメが低いのかもしれません。いきなりレベルが高い店でびっくり、、、極東チベット地区、、、侮れないのかもしれません。小川さんここで2杯も食べてこの後大丈夫なんでしょうか？
すだちもあるでよ）
●一心（東京都羽村市）
2軒目の一心へ車で移動。キュイーン、きたのさんの車がうなりを上げる。「あっ、あそこです」お〜怪しげな看板が。そして店の中へ、、、う〜ん、大将が「ホーコク」の帽子かぶっているだけで合格！店のつくりも帝都のにおいが。値段も帝都並に抑えているし、「ツカサ（凡蔵）」さんの「認定書」もあるし、いなさんが貼ったMLステッカーもあるし、、、ばら寿司、いなり寿司までもあるではないの。麺は固さ、太さとも好みです。うまいです。先ほどの「麦太」さんより讃岐らしいうどんかな（凡蔵っぽい）。温だしもうまい！このまま近所に欲しい一店です。ブレイクして欲しいと思います、、、店の外には、昔ここでやってたらしい床屋の看板がそのまま残っている、怪しいうどん屋です。
●こくや（埼玉県飯能市）
スーパーの駐車場に車を入れ住宅街を右に左に曲がる曲がる。場所も場所だが、一人で行けって言われてももう道分かりません。「ここです」。ひぇ〜！うどんの「う」の字も、看板も何もない！（昔はメニューもなかったそうな）。う〜ん、このシチュエーションはすごいです！扉を開けると、おばあちゃん家に来たのかと思ってしまうほどの、古い大きい民家そのまんまです（明治初めの創業で今のご主人は5代目とか）。雰囲気は富士吉田あたりのうどん屋、長野安曇野のそば屋のあの感じですね。で、お店のおばちゃん、おばあちゃんもこれまたいい感じです。帝都にあったら絶対ブレイクしてるに違いない！（トイレもとい便所も味があってグー。）
ここじゃ一番人気の（みんなこれ食べるらしい）「肉つゆうどん」。並、大、特とありますが、並でもすんごい量です。鴨汁のように付けて食べるのですが、これがチョーうまいです！今日ここで最後ならもう一杯食べたかったくらいのうまさ！しかしこんな店があったとは、、、ここだけで今回のツアーは大満足です。初めてなかむら、山越、谷川などに行ったときの驚きと喜びと同じものを感じました。
奥多摩、秩父地区ならここに行け！（行けるもんなら行ってみい〜！）これが関東のうどんちゅーもんや！恐るべき極東チベット、、、。
