こそりと3月度。きわきわで再開。



二十日火曜日 一言 「夜の夢も夢。現世も夢」
いや、そう考えたらラクチンかな、ってだけで。
別に僕が現実逃避しているとかそういうわけではなく。

ええと、最初に帰還の挨拶。本当にご迷惑をおかけしております。
その節は、なんかよっぽど精神的に追いつまっていたらしく(自分で読み直してもおっかなかった)いまさらなんだか、言うのが恥ずかしいとかってより、なんだか、アレですが。
恋人とはまた、よくわからない距離に戻っていたりします。
正確には、恋人と呼ぶべきではないと思うのですが。

たぶん完全に誰かが誰かを愛することができるなんていうのはきっと、ただの思い込みで、本当はただ、自分と他人の違いだけがあるんだと思います。
僕たちは基本的に水でできていて、それがこんなややこしい世界を生み出しているんだと思う。
何かに依存するわけではなく、依存されることを望むのでもなく。
変わるものがあることを、目にいれて生きようと思う春分の日。
また、だらだらと日記書きます。

だらだらと。真剣に。
胸を張れるものを作りながら生きるよ。
二十一日水曜日 一言 「もしもロバがダメで歩けなくなったら」
ロバがダメで歩けなくなったら。
そんなことを考えながらも旅は続くよね。
(むしまるネタで一日は少しだけせつない)
二十二日木曜日 一言 「小旅行中旅行子バナナ」」
千葉に行きます。
遅刻します。
もちろん帰れなくなります。
お友達のおうちに泊めてもらいました。またもや痛飲。
もうお酒飲むのよそうなんて思うけれど、なんだろう、止まらぬ気配。
なんだか、最近たくさんの人で飲むことが多い。
落ち着いて、お酒を飲みたい気がする。酔っ払っても、多弁になることなく。
ただ、酔っ払う感覚だけを感じていたいと思う。

なのに人の多さに浮かされて飲みつづけてしまう自分。意志が弱いのかなんなのか。
二十三日金曜日 一言 「ベホナオールとコロース」
目が覚めて日差しを楽しみつつ、なんとなく落ち着かない気分で一人目覚めの優越を感じてみたりみなかったり。
みんなでSFCのゲームなんかをしつつ、どういうわけだか夜まで居座って。
昼御飯までご馳走になって。
夜は新宿で肉を食べた日。
皆と一緒にいると、余計なことを考えないで済むのは素敵だ。
ずっと人といたいと思うとき、まったく逆のとき。
はぁ。
なんか、色々不調。
そんな中に思い出し笑いの種を拾って帰る。
それと、恋人から転勤が決まったとの電話を受ける日。
二十四日土曜日 一言 「なんとなく、絶望」
卒業式は今日だったらしい。
というか、出かけたので知っているのだけれど。

そんなことよりもいろいろな事があった日。
なんだか出かける前からとても疲れて(実は少し打ちのめされて)春の日を歩いたり。
桜の木はまだ少し咲き始めている。風もやわらかい。日だって照っている。
どうにも、僕は美しいものによわい。
弱くて、つぶされそうになって、自分に残っているもの、作ったものを考える。
やっぱり今は何もない。
僕には何もない。
散る美しさすらない。せめて、一つくらい花を咲かせなければ。
そんなことを思い、家に帰ってキーボードをたたく、たたく、たたく。
二十五日日曜日 一言 「寝なければ、目が覚めない」
恋人に電話をしてしまう自分。僕はとても弱虫だ。一人で日曜日を迎えることができない。
眠れずに夜を過ごし、なんだか泣きそうになって桜を見に行く。
一日中雨が降っていた。昨日遠くでは地震があったらしい。桜は雨に打たれても、まだ散る気配がない。
ぼうっと暮らすことは、とてもむずかしい。
息を抜きたい、逃げ出したいと思っても、すぐに自分が自分を追いかけてくる。
濃密な自分の中で、僕はやっぱり文字を書く。
終わらない熱の中にからだを浸していたいと思う反面、その日々の終わりを切実に願う。

きちんと生きていきたい。誰にもばかにされることなく。胸を張るだけでは生きていけない。
二十六日月曜日 一言 「数寄屋橋交差点にて」
朝六時半に家を出てアルバイトに向かう。
三時過ぎに終わって数奇屋橋の交差点を通る時、桜の木がとても綺麗だった。
空を見上げるとまぶしいくらいに雲が光っていた。
涙が出るまでまぶしいのをこらえてみた。信号が変わって、目をこすりながら歩いて。
少しだけ大人になった気がした昼下がり。
家に帰り、身の置き所なく小説を書いてみたり。寝転がったり。
二十七日火曜日 一言 「引きこもり計画発動」
えーえー。
徹夜あけ。
そして、続けて徹夜。
神経と時間感覚が追い立てる。
ただ文字を書いて、音楽と映像の擬似感覚に浸っている。
「もしもぼくが駄目で、歩けなくなったら」
口ずさみながら、天井を見上げる。
僕は見上げてばかりだ。
二十八日水曜日 一言 「引きこもりライフ二日目」
擬似感覚から抜け出して小説をアップする。
あまり余裕がないことが、小説には現れているのかもしれない。
自分でそれに気付くには、もう少し時間が必要だ。
一度それを忘れなくてはならない。
ブロッサム・バブルス・バターカップ。
今の僕にその時間はない。
おそらく、こうして、目をつぶって駆け抜けるしかないのだ。
今は、そうする以外に道はない。
二十九日木曜日 一言 「追い出しコンパ」
なんだか、人と会うのが面倒。
なんて書くとここを見ている僕のリアル知り合いは「あー、ヲベロンってば楽しくなかったのか」なんて余計なことを思ってしまうのかなあなんて、ぼんやりと考える。
けっしてそういうわけではなくて。
雨が降っているからでもなくて、ただひたすらなにかを作っていたい気分。
実はこれからでかけるところで、なのに一日を日記の形に閉じ込めてしまうことはとても傲慢。

少し全てを忘れる時間が欲しい。リセットしたい。記憶をなくしたい。
だからお酒を飲むの?って聞かれるととても迷うけれど。
連続性の名において人生が続くことを僕は望まない。
三十日金曜日 一言 「引きこもり飽きた」
飽きたけど他にすることもないし。
食事を忘れる濃密さは中毒になる。
明日から少し忙しいけれど、がんばろう。
いろいろなことは全て、ただのアクセントさ。
そう言い聞かせて一人の週末を乗り切ろう。
困った。誰かと話したくってそればっかり。
誰か電話してよ(無茶
三十一日土曜日 一言 「名残雪だってね」
朝からため息が漏れるくらい寒くて、傘を持つ手が紫色になるくらいの寒さ。
明日は四月だって言うのに雪なんて降って、とても寒い。
目黒川沿いにみぞれまじりに桜が咲いて、とてもきれい。
かじかむ手で電話を持って、目黒川沿いを歩く。
昼過ぎに仕事は終わり、なぜだか不必要なまでに辛いラーメンを食べて。
家に戻るとぐったり疲れた。
はぁ。
ため息ついでに気分転換。自然学者と鉄ペリカンの小説を書き始める。
色々な物に手を伸ばすのは悪い癖かもね。

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