水平線に配する色の顔料を決めかねるまま夏の過ぎゆく

旅立つてゆくとき人はしづかなりからだを窓のそばに置きつつ

ひとしきり泣いた朝にはいつもより陽射しがあかるいことを知ってる

 

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Photograph by Etsuko Taguchi.

Tanka by Yukinori Ikeda, Kazutaka Nishinohara, Mikie Yoshimura, respectively.