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■--はじめに 写真短歌集『Still Life』は、田口悦子さんの写真連作と同世代の歌人8人の短歌によるコラボレーションです。その制作方法は、田口さんの写真に歌人8人が同時に短歌をつけるというものです。このような制作スタイルは、2001年2月に発表された写真短歌集の『さよならの恋』がはじめてでしたが、その後歌人を含めた色々な分野の方から好評をいただき、今回再び写真短歌集を制作、発表するに到りました。そういうわけで『Still Life』は第二集ということになります。田口さんの写真は、自然な優しさに溢れていながら時に原色の濃いまっすぐな視線を感じさせます。一方で歌人各々は他の歌人がどのような短歌を詠っているのかを知らないままに作歌しましたので、結果として一枚の写真にまるっきり方向の違う複数の短歌がつくこともありましたし、偶然同じテーマを持った歌が並ぶこともありました。ですが「写真と短歌の両者が共存していっそうの輝きをもつ作品」を目標に、楽しんで歌うことができたと思います。40葉と132首で織りなす『Still Life』、少しでも多くの読者の方々の目に触れて、楽しんでいただけますように!(words : 池田 行謙) --- 『Still Life』の写真はわたしの暮らしそのものです。つまり、こころのうちをすべて明かすようなもので、それはさりげなくWebにおいていたのですが、今回ご縁があってお声かけいただき、あたらしい形でのアプローチがうまれました。恥ずかしいようなくすぐったいような微妙な心持ちではありますが、すべての人に共通する「暮らす」ということの一端に、すこしでも何かを感じていただけたら嬉しく思います。 (words : 田口 悦子)
■--制作スタッフ
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