<我がうどんとの闘争>

〜うどんな雑記帳〜

うどん関連の事を思ったままに書いてます。
(土足系かも


かめや・ことり
 
ある日のこと、用事があって松山に行って来た。

「せっかく行くのだから、うどんも偵察しなければ」
と、松山に行く度に、昔行ったうどん屋など、舌を確かめる意味で行っている。

ちなみに当時実家が久米の方にあったので、
帰省の度、自宅から近い大○屋によく通っていた。
現在、、、
舌の肥えた今となっては、、、撃沈であった(^^;
(しかしそれは、その店が「讃岐うどん」系統だったからなのであった)





今回はまず懐かしの「かめや」の南立花店へ。
お昼も過ぎていたがお客さんも多い、、、これは安心だ。
山菜うどんを頼み、壁に張られてあるお店のうんちくを読む。
「お〜、ここはカツオだしなんだ」
製麺の機械も見える。
ここは押し出しタイプのようだ。
(ところてんのようにうどんを押し出す。丸いうどん。)
「ああ〜この製法だと、味はしれてるな〜」
と、待っていると山菜うどんが運ばれてきた。

「ズルズル〜ッ、、、おお〜!!!」
いやはや、なんとも
これが予想を反して、とてもうまいのである!!!

「うどんは讃岐」
「讃岐うどんがナンバーワン」
「うどんは腰がないと」
「ダシはやっぱりイリコだね」
、、、「讃岐うどん」というものに、
あまりにも洗脳されている俺にとって、
その味は目から鱗だった。

「丸くて柔らかいうどん」
「濃厚なカツオと昆布のダシ」
そしてこのホッとさせる温かい感覚。
俺は忘れていた松山の味を思い出した。
そうだ、うどんとはこれでもいいのである。


さらに後日、街中にある「ことり」に行って来た。
前日から松山入りしていたので、朝一番である。

名物の鍋焼きうどんを頼む。
例のアルマイトの鍋は熱々である。
「ズルズル〜っ」
ウマイ〜ッ!!!
これがもうめちゃくちゃうまいのである。
イリコのよく利いたさっぱり系のダシと
この柔らかいうどんが見事にマッチしているのだ。
とても優しい、言ってみればおばあちゃんの味だ。
俺は忘れていた松山の味を思い出した。
そうだ、うどんとはこれでもいいのである。
そこには松山ならではの「オリジナルなうどん」があった。
俺はハッと気づいた。
「おいしい讃岐うどん」と「おいしいうどん」とは、また違うものなのだ。


稲庭・富士吉田・武蔵野・名古屋・大阪・香川、、、
各地にはいろいろなうどんがある。
また、「ほうとう」など、うどんに似たものも多い。
それぞれの土地ならではの「うどん」。
それらはその土地で食べるからこそおいしいのだ。

やはり名物はその土地で食べなくてはいけない。
讃岐うどんがそうであるように。





 今日の一言:

視野は広く。



menuに戻る