<我がうどんとの闘争>

〜うどんな雑記帳〜

うどん関連の事を思ったままに書いてます。
(土足系かも


鍋焼きうどん

 
このページを書こうと思ったきっかけが、先日食べた「鍋焼きうどん」。
香川は某市にある「つ○や」といううどん屋さんである。

最初に断っておくが、
この店はこの町で人気ナンバーワンを争うお店で、
どんな時間でもおいしいうどんが食べられる、
とても良心的なお店であり、僕もファンの一人である。
(この辺はまた次回にで書く予定)

僕はうどんは茹でたて(揚げたてともいう)が一番美味しいと思う人なのだが、
ここならば何時行っても間違いないので、安心して行ける少ないお店である。
(こういう事自体、他の飲食店からしたらおかしいことなのだが)
なぜか、、、
香川県でのうどん屋さんでは、
時間をはずすと作り置きの麺にあたる確率が多いからである。
(このあたりも後日書く)





 いきなり前置きが長いが、その鍋焼うどん。
その日はとても寒い日で、
「は〜、こりゃたまらん、うどんでも食ってあったまらないと。
どれどれ、おっ!鍋焼きうどんがあるぞ。こりゃいいや!
あ、僕は鍋焼うどんください。」と、おでんを食べながら待つ。
その出てきた鍋焼うどん、、、ハッキリ言ってがっかりした。
ぜんぜん熱くないのだ!
グツグツしてないのだ!

これでは「焼きとは言わない!
今日のディナーは
「焼肉にしようか、
中華にしようか、
はたまたイタ飯にしようか」
と、悩みに悩み、
検討を重ねた上で、
「うどん」を食べに来たのである!
しかもメニューで一番高い「鍋焼きうどん」
それも「」。
そこまで期待させておいて、この仕打ちはないだろう。
ちなみに連れの「月見うどん」も味見させてもらったが、熱さは変わらない(^^;


 食べてみて調理の仕方の予想がついた。
ちゃんと手鍋は使っているが、煮込んではいない。
ダシを温めただけだ(沸騰もさせているか疑問)。
そこに温め直したうどんを入れ、
肉やきつね、かまぼこなどの具を盛り付けただけ。
しかも卵は温泉卵で、作り置きをそのまま入れたらしく冷たい。
う〜ん
これでは熱いわけはないのである(そういや蓋もなかった)。
鉄の手鍋、陶器のお椀もレンゲも付いて、
見た目は立派な鍋焼うどんだが、
これではまやかしである。
あと2分でダシも沸くはずだ!
そのたった2分で商品の価値がまったく違うのだ〜!


 ちなみに鍋焼きうどんの作り方とは、
まず手鍋にダシを入れ火をつける
(同時進行でえび天などを揚げにかかる)。
そこにまずうどんを入れ、肉やかまぼこ、長ねぎなどの具を入れ、
最後に卵を落としたら「
」をして煮込む
丁度沸いた頃天ぷらも揚がるので、
それを載せたら出来上がり(ジュっといいます)。
もちろん蓋をしてから出す、、、これが基本。


なんせ熱々でなくてはいけないのだ。
そのために取り皿(お椀)があるのである。
レンゲがあるのである。
「アチアチ、フーフー」
と、言いながら食べるからおいしいのである。





 さらに食べていて思ったのは、
この「鍋焼きうどん」以外にも
「すき焼うどん」や「味噌煮込みうどん」等の煮込み系のうどんは、
讃岐うどん系の薄口のダシよりも、
中部、関東などの濃口文化系の方が
あっているのではないか?ということ。
どうも具と一緒に煮込んだ時の旨味やコクが少ないように感じる。
どうしても注文を受けてから調理するので、
煮込む時間が少ないと味が染みないようだ。
(「しっぽくうどん」のようなあらかじめ仕込んであるのは別)

さらにさらに、
煮込み系うどんは「ごはん」の付いたセットで、
食べる機会が多い(そういうお店が多いですね)のだが、
この系統のダシではごはんとのマッチングが、
弱いというか、良くないように感じる。
(もちろん単品では、さっぱりとおいしいのだが)
これでは
食べ始めたら
も、もう我慢できず
すいませ〜ん、ごはんもらえますか〜!!!
(そういう経験ありますよね!)
とはならない。

煮込み系うどんの、
白ごはんと一緒に食べた時のおいしさは
捨てがたいものがある。
御飯おかわり〜っ!
と、言わせてしまう煮込み系うどんのダシ。

この辺も勉強の一つである。





 今日の一言:

5分や10分待ってでも、、、
俺はそこまで急いでないのだ。



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