秋場所 九月七日ー二十一日

初日
秋のような日が続いた八月が終わって迎えた初日、大関千代大海は人気者
の高見盛を一気に押し出し白星発進。休場明けの朝青龍も力強い相撲で土
佐ノ海を外掛けで下す。

二日目
支度部屋でマスコミの質問に一切答えず引退間際の元横綱貴乃花(貴乃花
親方)のように目を閉じ、沈黙を守る横綱朝青龍は旭天鵬をすくい投げで
下して二連勝。一方、大関武双山は土佐ノ海に寄り切られて二連敗。

三日目
高見盛が先場所、金星を挙げたものの場所前の稽古で泣かされた朝青龍と
対戦し、気迫充分の朝青龍に右差しを封じられ、もろ差しになられそのま
ま一気に押し出される。

四日目
大関千代大海が旭天鵬に出足を止められるものの前で出て、もろ差しを狙
って右を巻き返す旭天鵬の右ひじをおっつけながら突き落として四連勝。
序の口では両力士が土俵の東西を間違えて花道でそれに気づいた方の力士
が逆に回って取組に間に合わず不戦負けになり、不戦勝になった力士も自
分の四股名を呼ばれず目を白黒させる珍事も。

五日目
全勝の大関魁皇が時間いっぱいでの派手なしぐさで人気の高見盛と対戦し
相手を呼び込むような強引な小手投げから押し出されて初黒星。取り組み
後、「稽古では全然力を出さないくせに本場所でのあの仕種はなんだ、あ
んな相撲取りは許せない」と、怒りをあらわにする。四日目に初白星を挙
げた武双山が旭天鵬に寄り返されて四敗目を喫する。

六日目
前日、旭天鵬戦で左ひじを亀裂骨折し、全治二ヶ月の診断されこの日から
から休場した武双山が申請していた公傷が「相撲でけがをしたようには見
えなかった」という理由で却下され、来場所(九州場所)がカド番となる。
同じく五日目に高見盛に破れ、怒りをあらわにした魁皇は「昨日は負けた
ことをくよくよせずに世界柔道を見ていた」と話し、時津海を押し出しで
破って一敗を守る。

七日目
連日三十度を越す真夏日が続き、今場所初めて大入り満員になった秋場所
七日目は全勝の朝青龍がもろ差しから琴龍を下して全勝を守る。

八日目
高見盛に黒星を喫した大関魁皇が栃乃洋に右まわしを探りにいった所を左
からいなされ、あっさりと押し出されて二敗目。朝青龍はこの日も貴ノ浪
をスキ無く押し出し、全勝を守る。優勝争いは朝青龍を二敗差で大関三人
が追う。