名古屋場所 七月六日ー二十日

初日
今までにないぐらいの緊張だった、と話す横綱武蔵丸が234日ぶりの
本場所の土俵に上がり、過去9戦全勝と分のいい旭天鵬と対戦し、休場
中に力をつけた旭天鵬の右上手投げに苦戦するものの土俵際の上手投げ
で退けて白星。その他の上位陣も勝って横綱、大関全員が初日白星は2
9場所ぶりのこと。

二日目
初日の栃乃洋との一番で左ひじを痛めた影響から動きがぎこちない横綱
朝青龍は重い琴ノ若を左四つから攻めきれず小手投げを打たれて背中か
ら土俵に転がり早くも土がつく。この一番で琴ノ若も右大胸筋を痛め三
日目からの休場することを決める。

三日目
初日、二日目と白星を重ねていた大関魁皇が強引な投げから墓穴を掘る
という悪い癖が出て栃乃洋に寄り切られて初黒星。同じく二連勝の大関
武双山は不戦勝。左手首の故障が完治しないまま出場した横綱武蔵丸は
安美錦の早い動きに左手が使えず寄り切られる。場内に舞う座布団に安
美錦は「座布団が自分に当たってほしくてゾクゾクした、座布団が舞う
っていいっす・・」と顔を赤く染めて話す。

四日目
23、3度と例年よりは涼しいこの日、前日安美錦に敗れた武蔵丸が貴
ノ浪のはたき込みに一歩も足が動かせず連敗。大関武双山と栃東にも土
がつき、横綱大関陣で全勝は千代大海ただ一人となる。

五日目
先場所、負けた腹いせからさがりを振り回すなどして品格問題にまで発
展した旭鷲山と対戦した朝青龍が今度は横綱として史上初となるまげを
掴んでの反則負けで二敗目。左手の故障が癒えないまま出場した武蔵丸
は高見盛に一方的に相撲を取られ三連敗。六日目からの休場が決める。

六日目
愛知県の56人に次いで二番目に力士の多いモンゴル勢の派閥の長争い
も絡み、旭鷲山と二場所続けて遺恨相撲を見せた朝青龍が同じくモンゴ
ル出身、旭天鵬を下手投げで下して二敗を守る。前日の反則負けに横綱
審議委員会の渡辺恒雄委員が場所後に何らかの処分もあるかも、と発言
する。

七日目
一敗を守っていた大関魁皇と千代大海がそれぞれ土俵儀でのはたき込み
と突き落としで敗れて二敗目を喫する。千代大海を下した若の里はこれ
で大海戦三連勝するものの師匠の鳴門親方は「焼肉ばっかり食ってるよ
うじゃまだ駄目だ、芸者遊びでもして丁々発止のやり取りで臨機応変な
思考を身につけなきゃ、若い頃の俺みたいに・・」と厳しく話す。