九日目
横綱朝青龍が旭鷲山の飛び越えるような土俵際でのはたき込みに土がつく。土俵に
倒れた朝青龍は旭鷲山の足が出ていたと、土俵を指差して九重審判長に物言いを促
し、肩が触れた旭鷲山を睨み返す。その態度に九重審判長も「品格にかける態度は
いけない」と話し、8歳年上で相撲経験でも7年の差があるものの今では「シュウ」
と呼び捨てにされている旭鷲山も「モンゴルでも先輩には敬意を払う、横綱ももう
ちょい大人になって欲しいっす」

十日目
カド番大関の栃東が激しい相撲で攻め立ててからの引き落としで魁皇を下し六勝目
前日、対戦相手の旭鷲山を睨みつけたり、審判長に物言いを促すなど横綱としてあ
るまじき行為をした横綱朝青龍に対して、相撲協会審判部が北の湖理事長を通じて
師匠の高砂親方(元大関朝潮)に横綱の態度に厳重注意するように要請する。

十一日目
旭鷲山戦での態度に対して親方から厳重注意をされた横綱朝青龍は若の里の攻めに
耐えてもろ差しになると一気に寄り倒して十勝目。仕切り前の気合入れ儀式で館内
を沸かせる高見盛が呼吸が合わず二回の待ったの後、「土俵で妙なことをするのは
嫌いだ」と仕切り前の儀式を非難され、二度の突っかけに怒り心頭の貴ノ浪に一方
的に寄り切られる。

十二日目
今場所の横綱昇進は絶望的な千代大海が出島の変化を読んで引き落としで出島を下
し二敗を守る。カド番大関武双山は若の里を突き落として三連勝、星を六勝六敗の
五分に戻す。

十三日目
横綱朝青龍はカド番大関武双山と対戦し、しぶとく残る武双山を切り返し儀みの外
掛けで下して一敗を守る。武双山は七敗目。星の差一つで追っていた千代大海も魁
皇に引き落とされて三敗目を喫し、朝青龍が横綱として初優勝に王手をかける。

十四日目
大関魁皇が朝青龍を素早い立会いから先手を取ると、慌てて出てくる朝青龍を上手
投げで土俵下に投げ出し、横綱に土をつける。その瞬間、館内には座布団が乱れ飛
ぶ。幕内十五枚目の元関脇安芸乃島が岩木山に寄り倒されて負け越し。十両に落ち
たら引退、の言葉どおり史上最多の金星十九個の記録を残して引退を決める。

千秋楽
前日、千代大海に勝って七勝七敗と五分にしていたカド番大関武双山は魁皇と対戦
し、落ち着いてとろうと思った、という魁皇を突き落としで破って勝ち越す。引退
表明した安芸乃島が相撲協会に引退届けを出し、年寄「藤島」襲名が決まる。