九日目
全勝の大関朝青龍は過去四戦全勝の海鵬の内掛けに両力士、際どく土
俵に落ちるものの物言いはつかず初黒星を喫し、左足の薬指脱臼とふ
くらはぎ肉離れの負傷。この日、横綱貴乃花が現役引退を表明、一代
年寄「貴乃花」を襲名する。
十日目
貴乃花の引退発表があった九日目に海鵬に敗れた朝青龍は琴ノ若を豪
快な下手投げて下して一敗を守る。貴乃花引退の影響は見られなかっ
たもののこの日も当日券2471枚が売れ残る。
十一日目
肉ばなれの左ふくらはぎの痛みを馬肉をまいて和らげている朝青龍は
岩木山を激しい相撲で退けて十勝目。幕下付け出し十五枚目の内田、
出羽海部屋が武州山を押し出しで破って、史上最速(幕下一場所)で
の十両昇進もある六勝目を挙げる。
十二日目
星一つ差で朝青龍を追っている出島が隆の鶴に出足を止められ、上手
投げで敗れて、優勝争いから一歩後退。朝青龍は霜鳥を早く激しい相
撲で押し出し一敗を守る。
十三日目
この日各段の優勝者が決まり、序二段で東67枚目の大鵬部屋、闘鵬
本名甘利聡司が、序の口ではブルガリア出身で西30枚目の佐渡ヶ嶽
部屋、琴欧州、本名カロヤン・ステファノフ・マハリャノフがともに
7戦全勝で優勝。幕内の優勝争いは朝青龍が二敗で追っていた若の里
を早い動きで送り倒して、賜杯と綱取りに王手をかける。
十四日目
両親がモンゴル、ウランバートルの自宅で衛星テレビの大相撲中継で
見守り中、大関朝青龍が琴光喜を力強い相撲で押し出して二場所連続
優勝と横綱昇進を確実にし、墨田区の高砂部屋で妊娠中の新妻タミル
さんから祝福され、優勝を見届けた父親のドルゴルスレンさんは馬乳
酒で祝杯を上げる。
千秋楽
十四日目で幕内優勝を決めた朝青龍が横綱昇進を決定的にする白星を
挙げたこの日、各階級で優勝者も決まり、序二段以外の五階級が外国
出身力士になる。立行司の木村庄之助が65歳の定年を迎え、結びの
一番、朝青龍と武双山戦を務め上げ、1955年から約半世紀の行司
生活を終える。