平成十五年 初場所一月十二日ー二十六日
初日
二場所ぶりに復帰した横綱貴乃花は小結若の里の攻勢に土俵際まで攻め
立てられたものの捨て身の小手投げで白星スタート。
二日目
前日、土俵際での小手投げで白星を拾った横綱貴乃花が雅山の二丁投げ
で裏返しに土俵に転がるものの物言いがつき、同体取り直しの一番で雅
山を上手投げで下して二連勝。取組終了後、審判団の同体取り直しの判
定に「貴乃花の体は完全に裏返ってる死に体だ、どこ見てんだッ」
などといった抗議の電話が相撲協会に相次ぐ。
三日目
二丁投げで貴乃花を休場に追い込んだ雅山がその取組みで痛めた右足首
をこの日の朝青龍戦で悪化させ、休場することが濃厚になる。その朝青
龍は三連勝。
四日目
今場所、綱取り初挑戦の大関朝青龍が貴ノ浪をもろ差しで攻め立て、土
俵際での投げの打ち合いもすくい投げで投げ勝って四連勝。一方、大関
栃東は場所前に崩した体調の影響からかこの日も元気なく旭天鵬の上手
投げに土俵に転がり四連敗。
五日目
この日から横綱としては異例の再出場をした貴乃花が闘牙と対戦し、負
傷した左肩の影響で左腕は使えないものの闘牙の激しい相撲を気力でし
のぎ三勝目を挙げる。優勝争いは今場所横綱昇進を目指す、朝青龍が一
人全勝を守る。
六日目
館内に応援の手拍子が響く中、貴乃花は休場から復帰して二戦目の土佐
ノ海戦で立ち合い右変化から上手回しを引く奇襲戦法で土佐ノ海を送り
出して四勝目を挙げる。朝青龍はこの日も勝って六連勝。
七日目
休場から再出場した横綱貴乃花は出島と対戦し、出島の強烈な当りに何
も出来ずに一気に押されて土俵下に転げ落ちて、相撲を取っての初黒星。
支度部屋での報道陣の質問にも無言を通す。この日も朝青龍は危なげな
く勝って七連勝。
八日目
前日、出島の激しい当りに土俵下に転げ落ちた貴乃花は初顔合わせの安
美錦の動きに翻弄され、腕を手繰られ後ろ向きにされるとそのまま送り
出されて三敗目。